ここから2021年以降の作成

「立志編・ゆめのいち前期」
「ゆめのいち後期」
「こるて前期」
「こるて後期」
「ぶたとまと編」
インスタグラム活動記録:アカウント @cortey1

一国一城の主、35年間の総括

こるて閉店から3ヵ月、やっと今の生活(キッチンカー)のリズムが出来てきました。これから「ぶたとまと編」を記述します。

まず、29歳から64歳、青葉台「ゆめのいち」開店から三ツ境「伊太めし?こるて」閉店までを総括してから キッチンカー「ぶたとまと」の歴史を始めたいと思います。

数々の出会いと楽しく幸せな時間

青葉台ゆめのいち、独身時代は、色々なイベントも企画、クリスマスパーティ、河川敷バーベキュー、宴会旅行、スキーツアー、テニスツアー等々、 すっごく楽しかった〜!筈…なのですが、悲しいかな常に「楽しくて酒の飲みすぎ」がセットに成っていて楽しく幸せな記憶が飛んでしまい、二日酔いの辛さが思い出(;^_^A…反省…

三ツ境こるて時代、結婚し家族単位でのランチ会やお泊り会、キャンプで星空・朝、焚火の臭いの中の深呼吸など「幸せ」を実感できる機会を数々体験出来ました。

お客様、スタッフとして出会い、友人として懇意にして頂いた皆と集える場所、顔を合わせる機会が無くなった事はとても寂しいです。 この先なんらかの形で集える場所、機会を設けられたら良いなぁと思っています。

そんな楽しさ、幸せの半面「・・・ねばならない」性格ゆえ、35年間しんどかったです。経済面でもよく生活して来られたなぁ、ひとえに「運」が良かったと思います。

夢も手伝い自分は出来る!出来るはず!心身共に100%が自分の姿と過信していました。そんな常にMaxで居られるはずもなく、 忙しい時は儲かってウキウキではなく、仕事が切盛りできなくてイライラしたりしてました。

ようやく自分の弱さが分かってきました。小心者なので他人が怖い。 一定の人にしか馴染めないので多くの人達と歯車を合わせられなくてストレス、接客業には向いてないですよねぇ。お店のお客様対応係はコミュニケーション能力の高い女性が良いと思います。

キッチンカーに転業して、お客様との接触時間が極端に短く成ったので、すっごく楽です。物足りない位の接触時間が私には丁度よい感じです。忙しさが楽しい嬉しいに繋がっています。

そもそも

「自分の出来る事をやりたい形で稼ぎたい」と独立した事が、客層の間口が狭い。何屋さんか判らない。お客様に伝わらない。伝わらないから入りづらい。 だから「稼ぎたい」にしっかり繋がらなかったのだと思います。

独立からの歴史を「稼ぎ」を抜きに振り返ると順調そのものですが、中身は自転車操業で右から左へお金は流れて行き自分の手元に留まらない。

35年かけても「暇な日」を減らす事は出来ず、その売上を補う為に、忙しい日は能力を超えて頑張らねばならない。 お店が潰れてしまえば、違った展開で楽になったのかも...と常々思いながら、落ちそうで落ちない...崖っぷちに指先でぶら下がり続けている感覚の35年が過ぎました。

とは言え、

振り返れば望んだ事は全て叶った幸せな35年でした。ただ、抱え込んでしまう性格ゆえに、 望みを叶え得た事で維持継続の為に「背負う物」が多く重くなり、幸せを感じる心のゆとり(喜と楽の感性)を欠いていた日々でもありました。

数々の「背負う物」を守る為の多くの「○○○ねばならない」事から解放された営業形態「フードトラック(キッチンカー)」

「ぶたとまと」編の幕が上がります。

8月 キッチンカー計画始動

6月に仕入先の外資系総合卸売り市場「メトロ(2021年10月に撤退閉店)」でキッチンカーのセミナーが開催されたので参加し、キッチンカーの色々を教えてもらった。

出店、サポートをその会社が担ってくれて車両もリース、色々な事を任せて低予算で始められる事を知った。

「文化祭みたいで楽しそうだなぁ」「一人での営業と運転、年齢的に大丈夫か?」という感想を持ちつつセミナーを後にする。

そこから一週間

コロナ後の「こるて」は大丈夫なのか?という不安。休業協力金で独立以来「初」のまとまったお金が手元に有る。事業再構築補助金という国の制度も有る。 セミナー開催の業者「Mellow(メロー)」に連絡を取り話を聞くことにした。

お客様は外食をせずデリバリーやテイクアウトの楽しみを知り2年以上の時を過ごした。 デリバリーやテイクアウトの競争相手も増え、宴会は未だ開ける見込みは無いし職場等の宴会の在り方自体が見直されるだろう。 コロナ後、今までの外食機会月二回が一回に減れば単純にお客様は半分に成る。

三ツ境駅周辺での飲食店として、明るい未来が見えない。

そんな思いの中、キッチンカーの話をMellow担当者と話をしていると明るい展望や考えが、どんどん湧いてくる。お店を手放すなら今なんじゃないか?

9月 キッチンカー納車

決断!ちょうど来年4月で移転から20年。店を造作譲渡してお店の保証金を手元の協力金と合せ資金としキッチンカーへの事業転換をする。 あわよくば事業再構築補助金を受けられるかも。

そんな中、どこで話を聞きつけたのか「造作譲渡」相手が現れる。8か月後無事に事業転換が完了しそう。 事業再構築補助金のサポートも商工会議所で無料でやってくれるらしい。話が旨すぎるが此処は疑わずに前に進もう!

初旬には納車、中旬にはマンションでのランチ出店を経験した。売上に関してはまだ、なんとも判断は付かないが、もう後戻りはできない。

イートイン型固定店舗「伊太めし?こるて」を閉店しキッチンカーでの移動販売に切り替えると決めたら、色々な「やらなくて良い事」が見えて来た。

まず、家賃、人件費、光熱費、通信費、宣伝広告費その他諸経費で40万円は下らなかった固定経費(お客さんが来ようが来なかろうが支払わなければならないお金)がほぼ無くなる。 今までは最初に50万(40万+原材料費)を稼いで、それから自分の手元に残るお金を稼ぐという流れだったのが、 売り上げた分から手数料を中間業者に支払うという形に変わるので、最初から手元にお金が残る。

仕込みの種類がとてつもなく減る。トイレ、客席が無くなり掃除の面積が減る。「あれもこれもやらなくていいんだぁ」

実質8時間の営業時間が2時間になり接客時間も減る。その営業時間2時間の中でもお客様が順番に並んで待っていてくれる。 イートイン型店舗では座席から同時多発的な「すみませーん」の呼びかけに応じなければならず、稼が無ければならないその時にパニックになりがちだった。

9割の作業が無くなる、10の内の9ではなく、100の内の90が無くなる感じ

楽だぁ

「がんばる」は「幸せの為にツライや苦しいに耐えながら進む日々の継続」とイコールでは無いよねぇ「負担が少なく楽しく幸せを感じられる日々だからを継続出来る」で良いよね(^^♪

中小企業庁 事業再構築補助金

2021年9月から2022年3月の7か月、担当に付いていただいた商工会議所の方のサポートを受けながら計画書や申請書を作り上げ、2回の申請を経て見事「採択!」

が、意気揚々と採択後の申請を始めたその日、夕方には「辞退」という結末( ゚Д゚)!

まず車両がダメ、改造費を計上しようとしたら契約自体がリース契約なのでそれもダメで当初の補助金計上額800万円が設備・備品の150万へ減少、

最終的に採択されるかどうかも分からないので、クラウドファンディングやネット通販の最安値とかで、当初の計画書金額より安く備品、器材を揃えた。結果その金額が申請最低額の100万円を下回って 採択後の「ネット申請」自体が受付けられず、事務局に色々と問合せをしたが、結局「辞退」しか道は無かった。

イートイン型店舗から移動販売キッチンカーへの事業転換、誰がどう考えても「事業再構築」でしょ?!金額が少ないから補助しない!って何?

でも、計画書を作成し採択される事で「イートイン型店舗から移動販売キッチンカーへの事業転換」は選択肢として間違っていないと確信が持てたので「良し」。

その後、採択の結果が広報で発表され、それを見て設備屋さんが営業に来ましたが、その都度、愚痴を聞かせてお帰り頂きました。

びっくり所得税 他

2021年の年明けから9月迄、横浜市は緊急事態宣言やまん延防止重点措置の時短・休業要請が出続けました。 時短・休業協力金のおかげで家賃や給料等の支払いが滞る事も無く生活も問題なく出来、キッチンカーへの事業転換計画を進める事が出来ました。

給付金は収入には成りませんが協力金や補助金、助成金は収入に計上しなければなりません。ということは理解していましたが…

2022年を迎え正月休みの期間に「2021年度確定申告書」を作成して「( ゚Д゚)びっくり!」今まで見たことの無い所得税の金額。 そこそこキチンカーに経費としてお金を使っていたので、そんなに税金も増えないよねぇと「高をくくっていた」。

所得税に連動し住民税と健康保険料、そして事業税がそれぞれ見たことも無い金額( ゚Д゚)!結局、補助された金額の「4割」が税金等で回収されてしまいました。 キッチンカーのリース料5年分の支払が出来るよう現金を手元に残し、不安なく事業転換!の思惑が崩れてしまいました。 2021年内に帳簿を仕上げ税額の確認をしておけば手の打ち様も有ったはずだが…元々が頂いたお金なのでしょうがないかぁ(;^_^A

8月:伊太めし?こるて 閉店

キッチンカー「ぶたとまと」への完全転業は、三ツ境に移転から丁度20年目の4月に閉店しの予定でしたが、 譲渡相手の資金調達の不調が2022年の年明けから3件続き結局、青葉台で独立から35年 の方のタイミングになりました。最初の一件目が早い段階での話だったので安心していました。 ところが年明け早々に断念の通告(-_-;)

慌てて仲介業者を選定し委託したところ、内覧は10件程ありました。内「申し込み」まで至ったのは2件「新規独立をしたい若者」と「数店舗経営中の法人格経営者」 その2件共が融資の不調ということで断念という結果に「今、そんなにお金借りられないの?」

7月に最初の申し込み者が資金の都合が付いたとの知らせを受けてようやく8月閉店にたどり着きました。譲渡出来ないと「スケルトン返し」(造作を完全撤去)の賃貸契約なので蓄えが何もない状態での 転業と成るところでした。

5月からランチは「ぶたとまと」出動、夜は「こるて」と結構ハードな3ヵ月でしたが、キッチンカー出店場所が平日ほぼ埋まって来たタイミグだったのでスムーズに転業が出来ました。

思い起こせば、青葉台で独立した時は食べ物が喉を通らないくらい不安に包まれ46sまで体重が減少。 三ツ境移転の際は「適応障害」に陥り、つ突けば涙が流れそうな精神状態が続いたが、今回のキッチンカーへの事業転換に関しては、ある程度、運転資金が手元にある金銭的余裕、 数々のやらなければ成らなかった事から解放される精神的余裕で無事に転換期を通過しました(^^♪ 個人事業主36年目にして初めて、夕食を毎日、家族と一緒に食べられ腹一杯で寝る幸せ!その幸せが体に蓄積中!自分史上最大体重に迫っています。高血圧症なので、この幸せの蓄積をなんとかせねば・・・

2023年 4月:キッチンカー専業と成って8か月が経過

業務支援パック付きのリースキッチンカーなので週5回はMellow(仲介業者)の登録場所に出店しなければならないが、その分、出店場所の応募に関しては融通して貰えるシステム。 なによりもキッチンカー、移動販売の良い所は売れないなら売れる場所に行けば良い!固定店舗のように同じ場所でどうにかしようと宣伝広告に頭を悩ますことが無い。その場所は、販売促進アプリやクーポンなども開発提供してくれるMellow(仲介業者)が開拓し続けてくれる。

とは言え空きが出て募集が無ければ移れない。そして出来るだけ近くに出店したいので、週5回平日のオフィスランチを売上が充分見込める場所で揃えるのに時間がかかってしまいましたが、やっと目標の売上が見込めそうなラインナップになったかも...

子育ても終わり、少ないとはいえ年金も今年から貰える。妻の収入にも頼りつつ(;^_^A生活が問題なく出来る売上額はそんなに多くなくても良いはず。

昔、土曜日は半日稼働でした。学校や会社に週休2日制が導入されはじめたのが「ゆめのいち時代」の30余年前です。

親の見守りの兼合いも有りこの6月から週末のマンション出店をやめ土・日を休みにして、65歳を迎える今年、生涯初の「週休2日制」になる予定です。

土曜日に仕込んで日曜日のイベントとかに出店も楽しいかなぁと考えています。

キッチンカーのリースが終了する3年後は、また違った展開を考えたい!一年一年の短いスパンで生き方を考えるお年頃です。

2023年 12月:ありゃ?計算が甘かったか?

週休2日制で時折イベント出店して収支は付く筈だった…が

キッチンカーのリースが終わる頃までは手持ちの資金で繋げられる予定でいたが、どうも思ったより支払の方が多くもう少し稼がなければいけない状況が発覚!

固定店舗と違って、売れる所に移動すればよい、出店回数を増やせばよい 簡単!なんだけど、スンナリとは実行できないのだ...近い場所を希望してるので移動先が少なかったり、移動してみたら意外と売上が上がらなかったりね

しかし、お客様母数の多い場所なら時間の経過とともに売上が上がっている事も経験済み(^^♪

あと二年半のリーズ払い!売上を上げる場所の確保 がんばるぞー



「一国一城の主」の奮闘は つづく



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