秋篠宮妃紀子様ご臨席、お茶の会 <2枚(800字)作品>
2007(平成19)年10月、日本赤十字有功会主宰の「お茶の会」に出席することになった。なんと、秋篠宮妃殿下紀子様がご臨席されるという。私の席は中央の一番後ろ、出入り口ドアの前である。一見末席のようだが、実は全くその逆。紀子様が会場にお入りになるときも、お出になるときも、私の真ん前に立たれるのだ。 畏れ多くも、数十pの所に紀子様のお顔が! グレーがかった紺のスーツに真珠のイヤリングとブローチを付けていらっしゃる。帽子もスーツと同色で、つばのないやや大きめのものだった。地味なお色目だが、とても素敵に着こなしていらっしゃる。なにより、歩かれる姿が本当にお美しい。さすが宮様だと見とれてしまった。 茶話会が始まり、我々のテーブルにはレモンティーとモンブランが振る舞われた。紀子様は何をお召し上がりになるのか興味津々。陶器のポットで紅茶が注がれ、ミルクティーをお選びになった。ケーキもお好みで選ばれたのだが、テーブルフラワーの大ぶりのカサブランカが邪魔をして、どのケーキを召し上がったのか分からずじまい。残念。紅茶を召し上がるとき、左手でティーカップを持たれ、ティーカップの取っ手と反対側に右手を添えられていた。あのようなティーカップの持ち方を私はこの時初めて見た。こういう持ち方が正式なのだろうか? 左右に座っている役員と、終始にこやかに歓談されていた。 茶話会が終わり、紀子様が退席されることになった。出席者全員はその場で起立し、拍手でお見送りをする。出口の前で立ち止まられた紀子様と私の距離は30〜40pぐらいしかない。目が合ったとき、にこりと微笑んで下さった。 あの優しい笑顔、冥土の土産に心に刻んでおこう! |
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