私たちの理想とする医療〜こんな医療を目指したいと考えています
精神科の病気の中には、統合失調症や躁うつ病のように、治療や再発防止のために薬物療法の継続が必要なものもあります。一方で薬が良い影響だけではなく、回復を邪魔してしまうような場合も少なくありません。例えば、不安を軽減するお薬は、苦痛をもたらす不安だけでなく正常な不安や心配も取り去ってしまうので、回復に向かうために必要な健康的な焦りまで弱めてしまうことがあります。私たちのクリニックでは、正確な診断と適切な相談を大切に、必要最低限のお薬を用いて診療を進めていくことを目標にしています。
これまでのキャリアの中で乳幼児から100歳を超える高齢者の方まで幅広い年齢層の方々を診療してまいりました。この経験を生かして、人生早期の問題から、人生の締めくくりの心身の問題まで幅広く対応いたします。子どもさんの心の問題では成人後も含めた継続的な診療が可能です。
身体の病気が精神症状をもたらすことは少なくありません。例えば、睡眠時無呼吸症候群や慢性心不全がうつ病と誤られて診療されていることは稀ではありません。これではなかなか改善が得られないだけでなく、命にかかわることさえ起きかねません。このような病気を見逃さないように最善を尽くします。
残念ながら現在でも減量ができるのにたくさんの薬を継続している方がいらっしゃいます。精神科に限らず、複数の科から処方された薬がそれらの飲み合わせのために副作用に苦しんでいる方も少なくありません。例えば、うつ病の薬や認知症の薬のために興奮状態を来したり、睡眠薬や排尿障害の薬のために認知症の症状を呈したりします。こういったことから、減薬の相談には積極的に対応いたします。
来院される方が多いご相談
- 子どもの精神疾患全般
- 発達障害、とくに子どもから大人までの軽度発達障害
- 強迫性障害やパニック障害等の認知行動療法 (特にERP希望の方)
- 学校や職場家庭での心の問題
- 多すぎる薬や複数科の薬の飲み合わせで生じた心身の不調
それ以外の精神科全般のこと、ちょっとした気持ちの不調等もお気軽にご相談ください。
当クリニックではお手伝いが難しい可能性のある相談
- 長期にわたる、あるいは激しい暴力の相談
- 非行やそれに類する問題
- 虐待やネグレクト等の緊急の介入を要する問題
- 体重減少の強い摂食障害の問題
- 希死念慮が強いなど緊急の介入が必要な問題
- 保険診療では対応できない問題