山行記録
屋久島 宮之浦岳

[内容]

山行報告書(矢島さん)
山行報告書(佐々木さん)
会計報告(麻呂さん)
屋久島情報(計画時の通信記録からの抜粋)
屋久杉ランドのライブカメラ

6/20(木) 雨

• 朝5:30に平塚駅に集合ということでバスは無い。 佐々木さんに一緒に車に乗せていってもらう。 羽田空港のGateが女子高の修学旅行で混んでいたが 鹿児島空港までは順調にたどりついた。 屋久島空港と鹿児島空港の両方とも視界不良で飛行機が遅れているとのこと。 新型のジェット機は次々に発着をしているが古いYS-11は難しいらしい。 空港売店での試飲が昂じて酒盛りなどして待つこと 一時間半遅れで鹿児島を出発。 高度8000ft速度420km/hキャビンの気圧はほとんど下がらず980hPa程度であった。
• 福岡へ降りるかもしれないとのアナウンスではあったが 着陸時は良好な視界で難なく着陸する。 空港からは宅急便は出せず、ガスボンベも500g入りしか無かった。 食事の後、不要荷物を宿に送る班とガスボンベの買出し班の２班に分かれる。 空港から出て左へ行くと集配所、右へ行くとホームセンター、 どちらも歩いて5分程度。
• 空港からタクシーに乗るが安房林道が閉鎖されていて淀川入口へ行けない。 予定を変更して白谷雲水峡へ行ってもらう。 だが管理室の人に聞くと沢の水量が増えているので入山禁止という。 入口の前の東屋で寝る。シュラフカバーだけで寝ても寒くない。 だが沢と雨の音に悩まされ悪夢を見た。

• 朝、雨は小降りになっている。 少し水量が減った様子なので立派な木道を歩いて山に入る。
• スタジオジブリが取材に来ていたという「もののけの森」を歩いていく。 渡渉注意ポイントに着くが濡れずに渡ることが出来た。 昨夜もそれ程水かさが増した様子は無い。 足をとられて転んでもどこまでも流されるような場所ではない様に思えた。
• 白谷小屋と道の間には沢が流れている。 雨で靴の中もすでに濡れているので気にせずジャブジャブ渡渉する。 鉄筋コンクリート製でトイレも中にある立派な小屋であった。 道に戻るときまた沢を渡ると水量が増えていた。 でも渡れなくなるほど水量が増えることは無さそう。
• 鬱蒼とした杉の林の辻峠を越える。 こちらの粘菌はヌルヌル液を出さない種類なのか コケの生えた岩場でも木でも靴のフリクションがよく効いた。 濡れた木道の板の上も快適に歩ける。 木道を下ると森林鉄道の線路に出る。 「荷物運搬中につき注意」の札が出ている。 トロッコが実際に機能しているらし い。 この日は崖崩れで不通箇所が何箇所かあったが、 ちゃんと復旧工事をしている様子であった。
• 線路の間に板を並べてあり快適に歩ける。 心配していた沢も鉄橋で簡単に越える。 工事現場付近に鹿の親子連れが居た。馴れていて逃げようとしない。
• 鉄橋の手前で線路と分かれ山道に入る。 ウィルソン株のところで淀川入口から入った人に会う。 雨の為、昨日は小屋で停滞していたとのこと。
• 新高塚小屋に着くと先客が一人居て掃除をしていた。 新高塚小屋はテント場も立派なウッドデッキで 広い小屋だがトイレは一つしかない。 200人も泊まったＧＷはさぞ大変だっただろうと思う。
• 食事中に清水さんが腕にヒルが付いているのに気づく。 幸い血を吸う種類では無いのか急いで払い落とし無事であった。

• AM3:30起床で明るくなるまで待ち雨の中を出発。 どんどん登り稜線に出たところでタクシー会社に電話する。 通行止めが解除されたら来てくれるということになる。
• 稜線を歩いている間は雨が降らず風も余り無かった。 稜線も部分的に木道で整備されていた。
• 稜線から下り花之江河で少し景色を楽しむ。 淀川小屋に着く頃にはまた雨が強くなる。
• 淀川入口に着くがタクシーは居ない。 仕方なく歩き出すと程なく崖崩れになっていた。 林道の保守の車と思しき自動車が行ったり来たりしている。 次の崖崩れ地点ではユンボが入って、 車がギリギリ通れる分だけ撤去作業してあった。
• ３つめの崖崩れ地点を通り過ぎ屋久杉ランドに着く。 矢島さんが公衆電話からタクシー会社に連絡する。 迎えに来れるか分からないとの事でとりあえず歩き出す。 程なくタクシーが来てホッとする。 ゲートは国道からはかなり登ったところだが歩けば相当な距離であったし、 携帯電話が通じるか分からない。
• タクシーの運転手さんは屋久島に山に登りに来ていて 居心地が良くて住み着いてしまった人。 新高塚小屋に居た人はヒマラヤにも行った屋久島の人で、 雨具も持たず食料も十分に持たずに山に入り 親御さんが心配していたとの話を聞く。 いくら増水してもまた徒渉で命を落とすような場所は無いだろうとも言っていた。 どうせ濡れるという気で行けばなんと言うことも無いという話。 宿はなかなか立派で風呂からは川が見える。 食事は大広間を我々だけで貸切(隔離?)にしてくれた。 舞台では女将さんと嫁さんが踊りを披露してくれた。

• 朝起きると青空が見え山が見えている。 ガジュマル園を見学中、広報スピーカーで白雲峡への通行禁止が 解除になったとの放送がある。 観光バスの団体から歓声が上がった。 淀川入口へはまだ入れない。 フェリー埠頭を見学した後、南へ向かう。 千尋の滝ではサトウキビジュースとタンカンジュースを飲む。 温泉はちょうど誰も居ず貸し切り。 女性軍がやって来たので、譲る。 入った頃を見計らって戻ってこようと企んだが、 見学だけだそうだ。さすがに昼間からは入れないだろうね。
• 安房の土産物屋でお土産を買い隣のすし屋さんで昼食にする。 トビウオの焼き魚定食とカメノテという貝を食べる。 カメノテは本当に亀の手に見えた。 美味しかったけど大磯の海にも居るとの佐々木さんの言。
• 帰りのフライトは多少揺れたが問題なし。 鹿児島空港で一便遅い矢島さんに見送られ羽田へ。 羽田からは皆と別れ藤沢行きバスに乗ってみる。 JRはがら空きであった。横浜から乗り継いでも良かったかも知れない。

ずうっと雨で、帰る日だけ晴れるとは 韓国にクライミングに行った時を思い出してしまった。 後日、レンタルビデオで「もののけ姫」を見たが、 雨が降っているシーンは余りない。 ウ〜ム・・・。

場所	J-PHONE	au	docomo
新高塚小屋	×	?	×
稜線	×(3本)	?	○
宮之浦岳	×(3本)	?	○
屋久杉ランド	×	×	×
ガジュマル園	○	×	○

J-Phone

屋久島の東側半分の海岸付近全てがサービスエリア

DDI Pocket

屋久島はサービス無し

au

cdmaOneは宮之浦と安房付近でサービスしている。
デジタルは屋久島ではサービスしていない。

NTT Docomo

FOMAとPHSとCity phoneは屋久島はサービス無し
800MHz携帯は切れ切れで屋久島全周を囲んでいる。

TuKa

九州エリアではJ-Phoneと提携

PHS	1900MHz	波長16cm
J-PHONE,Tu-Ka,docomo-city-phone	1500MHz	波長20cm
au,docomo	800MHz	波長37cm

国産飛行機YS-11で屋久島へ。 最近のノッペリした飛行機と比べて非常に格好いい。	白谷雲水峡入口
白谷山荘手前の徒渉	線路に沿って歩く
ウィルソン株の内部	花崗岩の表面を水が流れる道を歩く
日本庭園の様な花江河を歩く	淀川入り口への道は３箇所ががけ崩れであった

目次へ戻る e