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山域 屋久島宮之浦岳 山行日 2002年6月20〜23日
参加者 清水、須藤、井出、三橋(智)、佐々木、蓑西、矢嶋
報告者 矢嶋 尚

記 録

雨の屋久島も又良い物と梅雨時に係わらず出発しましたが、 案の定 雨、雨、雨。たまたまではあったのでしょうが、 警報が出されるくらい雨が降り、 時間当たりの雨量が200mmを越えたと聞きました。 傘おも通り抜ける強い雨が降り、 入島2日目の21日はフェリーも飛行機も欠航になったと聞きました。 おかげで計画通りに事が進むはずも無く、 至る所通行止めで入山時から右往左往。 おかげと言ってはおかしいですが、 山中人にほとんど会わず我々だけの山行が楽しめました。 (3パーティ 8人と観光客2人)
6月20日
8:00の飛行機で鹿児島へ。 屋久島への飛行機が2時間遅れて13:00屋久島到着。 フライト時間 35分。空港にて着替え、登山準備を済ませ、 不要荷物を宿に宅配便で送り。ガスカートリッジを購入し、 空港食堂にて腹ごしらえ。
15:00 2台のタクシーに分乗し淀川小屋登山口へいざ出発。 少しして運転手が無線で本社に連絡をすると、 道路が通行止めで県道より先へは入れないとの事。 荒川口も同様で、白谷雲水峡へはまだ入れるとの事。 急遽Uターンをし、下山ルートに考えていた白谷雲水峡へ向かう。
着くと管理人のおばさんが、此処からの入山も水量が増え、 白谷山荘までの2箇所の渡渉が無理との事。 今日は予定を変更して此処より白谷山荘へ泊まろうと考えたのですが、 この変更案もこれでパー。 タクシーの運転手は『下に下ったほうが良い』と言いますが、 泊まるところも無し、テントも無し。 管理人の了解を得て、白谷広場の吾妻屋で雨露をしのぐ事とする。 幸いにも風が弱く吹込みが少ないので助かる。 立ったままでの食事となる。 食事までの時間を付近の散策、弥生杉等を見学する。
6月21日
2箇所の渡渉も無事済ませ、 (といっても清水さん、矢嶋は腰まで入ってしまう。) 白谷山荘へ。 此処まで来ると、道は沢歩きと言った感じ。 辻峠を越えて楠川の軌道へ下る。 此処からは荒川登山口より縄文杉への観光ルート。 軌道の上を歩く。ウイルソン株で下山パーティーに会う。 昨日は雨がひどく、新高塚小屋で停滞との事。
雨、雨、雨の中、少々うんざりする頃縄文杉に着く。 立派です。何と言っても杉の肌が良い。雨の為か光輝いている。 荒川口より通行止めを強行突破した観光客2人と会う。
縄文杉よりほんの少し登った所の吾妻屋で雨支度の再確認小休止。
此処より10分程で高塚小屋。 小屋内に2人組の登山者が寝頃がっていた。清水、佐々木で情報収集。
7時間をかけて新高塚小屋へ 14:00着。 単独行の青年が先客。彼は19日に淀川小屋口より入山し、 小屋に2泊して本日此処へ聞いたとの事。 彼よりこのルートの情報を入手。
一息ついたところで、酒、焼酎、 お茶などを片手に明日の行動予定を決める作戦会議を開く。
明日も雨を前提に入手した情報をまとめると、 白谷雲水峡ルートは渡渉が心配なので除外する。 荒川口、淀川小屋口ルートは大きな渡渉は無い。 通行止めでタクシーが来ない事を考慮して、 県道迄の歩行時間が多少短い淀川小屋口ルートに、 計画ルートの逆コースを下山する事に衆議一決。 行動時間約12時間。 7時頃には着きたいので、3時起、床明るくなる5時出発とする。
夕食後広い小屋に計8人、皆思い思いの所で寝る。
夜中トイレに起きると、屋久鹿がうろついていた。 屋久島の鹿は成獣で70Kg位だそうで、本州の鹿より一回り小さい。 良く慣れていて頭をなでる。
6月22日
佐々木の3時です。 の声で炊事の用意にかかると、清水、蓑西両氏よりまだ 12時 です。 との声目覚まし時計のセットを間違えたようです。 寝過ごすよりはまあいいか。再度シュラフカバーにもぐり込む。
3:00起床 5:15出発。 一晩中降り続いた激しい雨も、出発時には小降りとなる。 心配した風も強くなく、7:45 宮之浦岳の山頂へ。 幸いなことに山頂での記念撮影の時は当然視界は無いものの雨が上がる。 指物天の水瓶も底をついたか。 山頂よりタクシー会社にタクシーの予約をするも、 時間が早いため通行止めの解除はまだ出ていないとの事。 この後は携帯電話が通じなくなるので、 解除されたら入れる所まで来てくれるよう依頼する。
8:10下山開始。下山を始めるとまたまた雨が降り出す。 これはラッキーと言えるのか。 花の江河、小花の江河の湿原地を通り、 11:00 淀川小屋着。中休止。腹こしらえ。 小屋の周りに天幕場があるが水浸し。 とてもテントを張れる状態では無い。5月連休は此処に400〜500人 も入山したとの事です。
11:20 出発 12:00登山口着。 期待していたタクシーは待っていない。 最後の望みを連絡出来る電話のある屋久杉ランドへ舗装道路を歩く。 やたらに登りの多い車道です。 まめの出来かかった足を引きずりながら歩く事70分、 やっと屋久杉ランドに着く。 その間小さな土砂崩れが3箇所、タクシーが来ない筈です。
先ず今夜の泊まり予定の宿に電話をして、迎えの車を頼むも断られる。 最後の望み、往きに使用したタクシー会社の名刺を頼りに名指しで電話をするとやはり良い返事はもらえない。 『来るとき帰りは何とかしてやる』と言ったじゃないか:と声を荒げて言うと、 ゲートに監視員が居なければとっぱする。 ただし行かれるかどうか判らないので歩いてください。との事。 ヤッター 
此処までタクシーが上がって来るのに 20〜30分として、 この間はゆっくり歩く、30分を過ぎたらあきらめて真剣に歩く。 なんて話しながら歩き出す。歩く事15分タクシーが来た。 神様、仏様、雷様。ラッキーー。運転手に聞くと、本来は違反行為。 逃げ口として、下山者が怪我、体調不良の為必要に迫られて迎えに行った。 と言い逃れをするという。故に送りは絶対しないとの事。 早速体調不良者を作る。 おかげで宿に19:00〜20:00に着きますと連絡を入れておいたのですが、 15:45今夜の泊まり、田代別館に着く。 助かりました。宿の人も登山禁止のなかよくまあ無事で、と喜んでくれる。 明日のレンタカーの確認をし、送った荷物を受け取って、あとは風呂に入り、酒を飲み、うまい料理を食べるだけ。 楽しい、楽しい 屋久島 宮之浦岳でした。
焼酎 三岳は旨かった。女将の踊りも良かった。
6月23日
天気晴れ。陽射しもある。 山中だけ雨、それも傘をも貫く大雨。 なんてこった。
8:15 宿の人の見送りを受け、 お土産もらって出発。カジュマル園、宮之浦港、トロ沖の滝、 千尋の滝、そして海中温泉。我らだけの貸切。 少々熱い。
南に来ると、山も岩山が多い。 マッチョム岳、千尋の滝の周辺は岩登りをしたくなる所が多い。土産を買い。 旨い飯を食い、空港へ13:20着。 キャンセルが有り、私も鹿児島までは皆と同じ便に乗ることが出来た。
定刻14:00離陸。定刻14:45鹿児島着陸。 チケット変更を依頼するも手数料が高くあきらめる。 皆を送り1人空港ショピングアーケードを探検。 鹿児島名物とんこつラーメンを食べるが旨くない。 あちこちで焼酎の試飲をやっているので、 3往復もするといい気分。
地ビールを買い込み機中の人となる。

22:00 平塚帰着

ヤッホー

晴れた宮之浦岳を登りたい。


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