昨年は穂香の入籍、落合での離れ建築と、新たな出発の年となりました。建設中はなかなか自宅を空けにくく、正寛と由佳にとっては、レジャーの少ない年になったとも言えますが、その分地元でいろいろ楽しみを見つけだした一年だったと思います。 2024年はどんな年になるやら。まずは健康に過ごせますように。 昨年設計を依頼し、3月末に建築契約を結んだ離れ(正寛の書斎棟)が、12月にようやく完成し、13日についに引き渡しとなりました。地盤の検査で地盤強化が必要になるなど、予想外な事態も発生し、当初8月末頃完成予定だったものが3ヶ月ほどのびました。
薪ストーブのある書斎、納戸、簡易キッチン、トイレという簡素な造りに、壁のない駐車スペースがついた離れです。補助金が出るというので一部に山形県産の木材を使い、床下には長梯子や農業用のポールなどが収納できる「長い物入れ」もつけました。
12月2日に火入れ式を行った薪ストーブ。22日には田朗も来て、3人でクリスマスディナーを楽しみました。炎を眺めながらのディナーは、雰囲気満点です。
離れの建設が終わって畑に敷かれていた鉄板が撤去され、来年からはいよいよ本腰で農作業が入ります。その門出の象徴とも言えるでしょうか、12月になって裏の畑にさくらんぼの苗木を2株植え付けました。1本は佐藤錦、もう1本は紅秀峰です。
植え付けに先立って、「基礎からわかるおいしいオウトウ栽培」という本を購入。植え付け、施肥、仕立てかたなどを勉強しました。天童にある苗専門の業者から購入した苗は、さすがにホームセンターで売っている物とは格が違う感じです。 実里は 今年は上司の異動で新たな上司の下模索した一年でしたが、無事職位も上がりひと息つくことが出来ました。昨年社内試験に通った上級の資格試験にも挑戦しましたが、二次試験の一部で不合格となりこちらは来年再挑戦です。
また今年新たに楽しんだことと言えば、果物の食べ比べ会への参加。社会人になり農業と縁遠くなったのが寂しく、SNSで見つけて申し込んだのがきっかけです。
プライベートでは、自宅時間の質を高めようと心掛けた。珈琲の淹れ方を変えてみたり、醤油や野菜は顔を覚えた人から買うようにするなど、行動が日々の活力になってくると不思議と気持ちが沈まないものだ。公私ともに、心身の負荷を良い方向へ昇華する方法を模索した一年であった。 2023年、穂香は 2023年はどのような一年であっただろうか。 世界を震撼させた感染症は猛威を保ったまま五類へと移行、行動制限が解除されたのを機に世界中で止まっていた歯車が動き出したように感じる。 では私にとってこの2023年はどのような一年であっただろうか。将来私が自分の人生を振り返る際、この一年は人生のターニングポイント・激動の一年であったと思い返すのであろう。 しかしその渦中にいるとその実感は湧かないものだ。
今年の8月17日、私は丸2年お付き合いをした南英寿さんと結婚をした。3歳年下の実直な青年である。よく働きよく食べ、私の考えも尊重し、共に生活するために話し合いをすることができる。
英寿さんから
穂香さんの記事に出ていました、夫の英寿です。お義母さんからぜひ!とのことで私の拙文も豊作通信に載せていただくことになりました。よろしくお願いします。
昨年は穂香さんと入籍した年ということで、これからの人生と比べても非常に変化の大きい年だったと思います。
怒涛の勢いで進みましたが、これから穂香さんと末永く仲良く生きて行きたいと思います。 関東の里山で目につく木の一つにクロモジがある。緑の枝に黒い模様が文字のように見えるのが、その名の由来とされる。山形に移ってからも里山でクロモジの姿を見かけた。ただし厳密に言うと、こちらのものは葉が大きな変種のオオバクロモジ。これが日本海要素植物であることは、前回に紹介した通りだ。秋深くになると大きな葉が黄色く染まり、ひときわ目を惹く存在となる。
クロモジをよく知らない人も、この木が和菓子などについてくる少し太めの楊枝として使われていると聞けば、ピンとくるのではなかろうか。樹皮を少し残して削られた形で皿に添えられた楊枝は、わずかな芳香を漂わせて高級感を醸し出す。枝だけでなく葉にも含まれる香り成分を生かして、クロモジはお茶や精油などに利用されることもある。
里山を歩きながら時にこうしたクロモジの香りをかぐのだが、枝でも葉でも同じようなものだと自分では思い込んでいた。しかし枝と葉では成分の割合が異なり、葉は緑色か黄色かといった状態によっても香りが違ってくるのだそうだ。実際、商品化に取り組んできた山形県小国町の(株)白い森林の精では、緑色の葉、黄緑色の葉、黄色の葉、そして枝と、4種類の精油やハーブウオーターを売っていて、好みの香りを購入することができる。
昨年、そんなクロモジの香り成分に、同じ場所に生えていても個体による差があることを示す論文が発表された。千葉県のクロモジで調べたら、同じ場所で5mほどしか離れていない木でも個性豊かに各種成分の割合が異なっており、個々の特徴は四季を通して保たれていることが示されたのだ。これからは、そうした個性を捉えたクロモジの利用が可能になるのかもしれない。
自家製や頂き物のフルーツで、毎朝食べるヨーグルトにかけるジャムを手作りしています。数えてみたら、今年はなんと11種類でした。 ニワウメ、さくらんぼから始まって、梅、スグリ、ブルーベリー、イチジク、花桃の実、パッションフルーツ、ボケの実、ゆず、カリンと続きました。山形に来てから、砂糖の消費量が数倍になっていますが、季節の香りがその都度味わえるというのは、とても幸せだなと思います。 まだまだ猛暑の8月29日夜、食事をしている部屋の中にコウモリが入ってきました。風通しのため開けていた窓の網戸を閉め忘れ、迷い込んできたようです。 ひらひら飛んでは逃げて身を隠すコウモリ。虫取り網を片手に二人で格闘すること数十分、なんとか一部屋に追い込んで捕獲しました。触らないように気をつけて外に出しました。コウモリもびっくりしたでしょうね。 10月7日(土)、ホテルメトロポリタンのラ ガレで、30周年スペシャル企画のアフタヌーンティーが提供されていたので、由佳は友人と初ヌン活に行ってきました。 一人分ずつの提供で、迫力には欠けましたが、目も舌も満足!話も弾んで、楽しい時間を過ごしました。 貴重な地元産松茸、9回に分けて松茸ご飯でいただきました。ごちそうさまでした! |