パリ市内観光2日目(ルーブル美術館など)
朝食を終え、ホテルからパリ市街へと足を運ぶ。
ルーブル美術館近くの店でピザの昼食をとった後、マリー・アントワネットが捕らえられて2カ月半余りを過ごしたといわれる独房が存在する、ラ・コンシェルジュリーを訪ねた。ここは、18世紀のフランス革命時、監獄として使われたのである。ここから、マリー・アントワネットや延べ2600人の貴族や旧体制派の人々が断頭台へ向かったことを思うと、少々、悲しい場所である。内部は当時のマリー・アントワネットの独房の様子が忠実に再現されており、フランス革命の与えた意味を考えさせられた。
ホテルの従業員と思われる女の人が、美味しそうなクロワッサンやフランスパンが並べられた私達のテーブルに、コーヒーやオレンジジュースなどを持ってきてくれ、フランスでの初めての朝食が始まった。メニューは、そのクロワッサンや本場のフランスパン、それに塗るバター、ジャム、そしてコーヒーなどの飲み物である。イギリス同様、たったこれだけの朝食であるが、私が日本人であるからそう物足りなく思うのであろう。現地の人々はこれが当たり前なのだから、私も同じように振る舞わないといけないと気がついた。パンはやはり非常に美味しく、味わいがあった。でも日本のフランスパンとは少し歯ごたえが違ったように思われる。
最初は、世界的に有名な、ルーブル美術館を訪れた。美術館中央のガラスのピラミッドの中へ入っていく形で入館する。内部はかなり広く、迷子になりそうである。丁寧に見ていくと、とても1日ではすべてを見ることができないほど広大である。様々な時代の貴重な美術品や歴史的に重要な史料があちらこちらに陳列され、私達はその凄さに圧倒された。本物の「モナリザ」や「ミロのビーナス」、「ナポレオン1世の戴冠式」、「民衆を導く自由の女神」、「サモトラケのニケ」、「ハンムラビ法典」などなど、有名な品々が一同に揃っているのである。特に、「モナリザ」と「ナポレオン1世の戴冠式」が印象深かった。「モナリザ」は他の絵画とは異なり、厳重にガラスで覆われていたが、世界的に有名な「モナリザ」を1m先で見ることが出来、そして、きれいに写真におさめることが出来て嬉しかった。「ナポレオン1世の戴冠式」は世界史の教科書などでお馴染みの作品であったが、あれほどまで巨大な作品とは全く想像していなかった。これらの偉大な作品を目の当たりにして、フランスに来たかいがあったなあとつくづく思われた。
ルーブル美術館から出ると、美術館前の広場では大道芸人が彫刻の真似をしていた。白い粉と白い装束を身にまとい、いかにも「彫刻」と見えるほど、精巧に彫刻の姿をしていた。思わず、私たちはチップをあげてしまった。パリはこんなユニークな人がいて楽しい街だなあと感じられた。
(次は、パリ観光part3)