夕食の時間となったので、シャンゼリゼ大通りから、少し奥へ入ったところにあった、「レストラン・de・パリ」で食事をした。ステーキとサラダを味わったが、さすがヨーロッパ、肉が厚く、味付けもgoodだった。サラダはバイキング方式で、様々な種類が並べられていたが、その中の一つが、ロンドンのギリシャ料理店で苦しめられた、ギリシャ風の味付けとよく似ていた。私は、あのときの苦い思い出を呼び起こさせられた。「もう、あのギリシャ料理は食べたくない!!」とその時再び思った。が、また・・・!?。しかし、他のサラダは、十分に食べられる、美味しい味付けだったので安心した。
お腹一杯になって外に出てみると、まだ空は明るい。現在の時間は、8時半過ぎである。日本だったら、夏でも、もう真っ暗であるが、パリは緯度が日本より高いので、日が暮れるのが非常に遅い。そういうわけもあって、夜遅くまで、たくさんの人々が街中にいるのであろう。必然的に、夕食の時間も夜遅くなるのである。夕方6時頃食事するなんて、フランスでは考えられないだろう。
次に、シテ島にある、フランスカトリック総本山で名高い、ノートルダム寺院を見学した。この建物は、中世ゴシックの傑作と言われるほどの名建築であるが、当時、改修中であったために、全景は見ることができなくて残念だった。しかし、寺院の中から見た、バラ窓と呼ばれるステンドグラスの美しさには、圧倒させられた。
その次に、ナポレオンの命令によって建立された、かの有名な凱旋門を訪れた。星形のシャルル・ド・ゴール広場中央にそびえ立っており、高さ50m、幅45mと、間近で見ると、非常に巨大な建造物であることが分かる。完成には、30年を費やしたというから驚きである。壁面に彫られている浮き彫り彫刻も、またすばらしい。272段ある階段をひたすら昇って、屋上展望台へ出た。そこからは、シャンゼリゼ大通りや、エッフェル塔、新凱旋門などが眺められ、パリの市街を一望できる格好の展望台である。
次に、凱旋門からコンコルド広場までのびているシャンゼリゼ大通りを歩いた。この地名は、歌にもあるように、華やかな通りで、昼間から夜遅くまで多くの人でにぎわっているのである。道の両側には、たくさんの店が軒を連ね、カフェテラスは、ティータイムを楽しむヨーロッパ人でいっぱいだった。なぜ、ヨーロッパの人々は、通りを人が行き交うのを眺めながら、紅茶のひとときを楽しむのが好きなのだろうか?と疑問に思う。日本では、あまりそのようなくつろぎ方をしている人を見かけないので、ヨーロッパの人々のこういう生活風景は新鮮に目に映った。
薄暗い店内は、昔のヨーロッパを彷彿とさせる。私達の隣で仲良く食事をしていた、フランス人らしき老夫婦は、絶え間なく、ずーっと話し続けている。お互いの目をみつめながら・・・。よく、あれほどまで話し続けることができるなあと、不思議に思われて仕方がなかった。このように、フランス人が食事しながら、ひたすら話し続けるという現象?は、他の店でもよく目にした。この際、ついでに言ってしまうが、テレビのニュースでも同じである。アナウンサーは、ニュースを息をつく暇もなく、延々としゃべっている。日本やロンドンのテレビニュースは、所々に息を付く暇があるという感じで、ゆっくりと進み、聴き易いが、フランスのテレビニュースは、ストップせずに話し続けるので、また、私はフランス語がわけが分からないということもあって、聴いていて、頭が痛くなってくる。だから、私には、フランスの風は合わないのかなあと思っている。
パリ市内を歩き回って疲れた私達は、風呂も入らずに寝てしまった。明日の冒険を夢見ながら。
(次は、パリ観光part2)