☆☆撮影旅行四方山話 その2

 ★四国の紅葉は赤から青へ!
  いつも思うのですが、撮影に行く所の状況がわかりにくい事が多いです。最近は有名どころならライブカメラ
  があったりして、状況が分かる所も多くなりましたが、皆で行き始めた頃はそうはいきませんでした。現地と
  の電話確認ぐらいしかその方法がありません。そこでいつも宿泊先や観光課などに電話確認するのです。

  4年ほど前の話です。四国の石鎚山系にある面河渓へ紅葉を写しに行こうと言う事になり、前年のデータを基
  に計画を立てました。そして、出発までに何度となく現地に状況を確認していました。出発5日ほど前にも確
  認したところ「もうかなり色づいてますよ。」と言う事で意気揚々と出発しました。

  ところが、いざ面河に着いてみると、あたりはまだ真っ青!紅葉のかけらもありません。で思わず宿舎の方に
  対して出た言葉が「ここの紅葉は赤から緑に変わるのですか?」でした。その問いに対する答えが「いい色に
  なってるでしょ、石鎚山の頂上付近」でして…

  結局そこを諦めたもののどこへ?と考えた末、海を渡って三原の筆影山へ行く事に。山道を抜けしまなみ海道
  を越え、一気に筆影山に到着。ナビのおかげで宿泊地も無事に見つかり、朝の撮影もなんとかなったのですが、
  急な計画変更は避けたいものです。
  
 ★お宿の部屋は○○次第・・
  4、5年ほど前から春・冬とたまに利用するホテルが信州にあります。そのホテルは基本的にとても親切なホテル
  で、私も何の悪意もありませんので場所・名前は伏せておきます。
 
  始めてそのホテルを利用した時、「ホームページ開設1周年記念」でネット予約した場合は料金が半額になる
  と言う事で喜多さん・森田さん・浜ちゃんの3人と私とで春の信州へ撮影に出かけました。

  平日と言う事もあり宿泊客は少なかったのですが現地の小学校の林間学校で子供がうじゃうじゃと…でも、お
  かげで本来旧館に泊まるべき我々は新館のきれいな部屋に泊まらせてもらいました。と、これもラッキー。

  夕食は食べ放題に近く、またそこの若女将が姫路の近郊都市の出身と言う事も分かり楽しく食べながら「これ
  で5千円はほんまに安い!安すぎる!」と皆口々に。すると、係員が近づいてきて「料金の話はご内密に。他
  の方は通常料金で来られていますので。」と。ネットによる広告を皆見てくるわけでは無いので、当然の事な
  のですが、ネットユーザーとそうでない方との情報量の差が多い事を実感。
 
  で、チェックアウトの時に「来月にまた来たいので予約したいのです。でもサービス期間を5日ほど過ぎるの
  ですが何とかならないでしょうか?」すると「申し訳ないけどそれは出来ません。第一満室で部屋がありませ
  ん」とのお返事。他のメンバーから予約を依頼されていたのは本当なので「いえいえ、絶対に来たいので料金
  は通常でいいのです。何とかなりませんか」と言うと「それでは何としてもお部屋をお取り致します」……
  この会話をどう理解すればよいのでしょうか?
 ★そうめんのツユは・・
    
  これはもう7、8年ほど前の事になるのですが、今もよく話題になる話です。

  新緑を写そうと言う事でその時は広島の某渓谷に行く事に。散策路をレンタサイクルで皆汗をかきながらも午
  前の撮影を終えました。

  事件はその昼食時に起こったのです。

    それぞれ定食物を食べ終わった後、もう少し食い足りないと言う事でそうめんを注文しました。観光地によく
  ある流しそうめんならぬ「回転そうめん」です。つまり、流れてくるのではなくテーブル上に置いてあるタラ
  イのような物の中で、グルグル回っているそうめんを食べるわけです。

    一口目を入れたとたんに「しまった」と思いました。めんつゆに味がないのです。頭をよぎったのは「所変わ
  れば品変わる」で、味も地方によって大きく変わるのだと言う思いです。子供の頃めんつゆは今と違って殆ど
  の家庭で手作りでした。ゆえにおよばれした時に味が合わず、困った事を思い出しました。でも注文した以上
  食べてしまわねばなりません。二口目でもう吐き気をもよおして来ました。他のみんなも怪訝そうな面持ちを
  していますが、無言で麺をすすっています。隣のテーブルはと見れば、「こんなん食べられへん(食べられな
  いの意)」と既に箸を置いています。誰と無く「これ不味いよな?味無いよな?」と言い出しました。立場上
  私は店のおばさんに「すみません、醤油を貰えませんか?」と。「どうしました?」とおばさんが聞いてくる
  ので「味がないので醤油を入れたい。」と告げると、そのおばさんは烈火のごとく「うちのめんつゆは椎茸も
  使って出汁を取っているのに不味いはずがない!!」と怒り出しました。でも不味い物は不味いので、重ねて
  醤油を希望するとおばさんは不服そうにしながらも奥へ取りに行ってくれました。

  おばさんが奥へ入った頃、私の頭の中に「この色合い、舌触り…よくよく考えてみれば、これはコーヒ…」の
  「ヒ」まで浮かんだ瞬間、奥の厨房の方で「いやぁ!」との叫び声が…。
  
  そうなんです。我々が「めんつゆ」だと思って食べていたのは無糖のアイスコーヒーだったのです。入れ物が
  同じだったので間違えたとか言い訳していました。「これは何ですか?」と飲まされれば即座に分かるのでしょ
  うけれど、ネギ、わさび等の薬味を入れ、めんつゆだと信じて食べるとよもやコーヒーだとは思いにくいもの
  です。おばさんは「おかわりいくらでもしてね。おかわりはタダにするから」とか、「よそで言わないでね」
  とか仰るのですが、コーヒーのつゆで一桶食べた後にはもう何も食べられるような気力は残っていません。さ
  すがにこれでお金を取られるのかと思うと納得が行きませんでしたが、お優しいメンバーの方々が「まあいい
  じゃないか」と言う事で規定通りにお支払いしました。

  何が情けないかと言って、どうして一桶食べてしまう前に気づけなかったと言う事です。なぜなら私の場合、
  他の方と違って薬味は一切入れてなかったのですから…。
  

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