色でわかるあの人の心理

部長のネクタイが今日は派手な黄色なのは?!

  いつもは紺色や青系のネクタイしかしていなかった部長さんが、ある日突然目の覚めるような黄色、見ようによっては金色にも見えるようなネクタイを締めて出社しました。
表情も妙に華やいで見えるし、部署内では「娘さんに送られたのでは?」「銀座のママさんでは」「いやいやそれでは奥さん的にまずいでしょ」「自分で買うかなー、イメージチェンジでも狙っているのでは」などと、ネクタイ一つでまことに騒がしいことにもなっています。  
最近ですと、鳩山前首相が何かに付けてこの黄色いネクタイを着用されていたのが話題となっておりました。もっともこれは、ご本人というよりは、鳩山夫人が選んだ勝負色である黄色(金色)を着させられていたといいます。  

さて今回の話題の中心、黄色いネクタイをご着用の部長さんお場合。
人から買ってもらったのか、自ら買ったのか。いずれにせよその表情は非常に華やいで見える、とのこと。つまり本人も黄色によって、良い方向の影響を受けている、ということは確かでしょう。  
実は、その日に限って黄色を身につけたら非常に元気になったということは色の世界では有り得る話。
しかもそれは偶然黄色を身につけたのではなく、無意識のうちに黄色を必要として本人が選んだということもいえるでしょう。
野菜が足りていない人が、急に緑やオレンジのものを食べたくて仕方がなくなる、そんな行動に似ています。  
では黄色を求める人のその時の心理とは。心理学的には、「自分のコミュニケーション力を高揚させたいとき」「元気の無い自分を盛り上げたいとき」「自分を売り込みたい」「自分の欲望を開放したいとき」と言われています。
つまり、ネクタイから伺うところ、日ごろ冷静で知的(と見せたい)がモットーの部長さんの黄色のネクタイの向こう側には ・自分のコミュニケーション力の無さを感じた ・最近元気が無いと気づいた ・誰かに自分を強く印象付けたい必要がある ・自分の本音をさらけ出したい といったことを本人が強く感じる出来事が最近あった、ということが考えられます。  
部署の皆さん。なにか心当たりの出来事があるのでは?


いつもは地味な部下のOLが、今日は赤系のウェアを着ている。

もしや欲求不満? 日ごろはいたって地味な部下の女性、性格もとてもおとなしい彼女が、ある日突然赤いジャケットで会社に現れた。
これってどんな心境の変化なのか。
赤い服を着た女は「欲求不満」、誰かに自分を見て欲しくて派手な色を着ている。
そんな都市伝説が出回ったことがありましたが、色彩心理の分野で見るこの行動は少々違う意味があるといわれています。  
元々、特定の色を身に付ける原因には、2種類あります。
例えば元々赤が大好きで、日常いろいろと赤いものを身に付けている場合。
そして今回のように、なぜかその日、赤が気になって仕方がない、着たくて仕方が無いと言うケース。
実はこれ、赤に助けて欲しい、赤で現在の自分の状況を変えたい、という気持ちの表れなのです。
そして赤い色が気になって仕方がない時と言うのは、「ロマンティックな関係を作りたい」「身体の持久力を回復したい」「自分の力を表現したい」といった気持ちになった時に現れる傾向です。
日ごろ地味な方、というのであれば、自分の殻を破って「自分の力を表現したい」気持ちが赤い服となって表現されたト考えることができます。
今までとは違う、少し責任ある仕事を任せてみるのも良いかもしれません。  
ちなみに、巣鴨で大人気の赤いパンツ。これが売れているのは、上のような「今日はそんな気持ち♪」という理由とは少々異なります。
これは、赤い力で直接的に元気になるための方法。実は肌には色を感じる力があって、赤いパンツをはくと、身体が活発に働き出す効果があることが実験でも証明されています。
タイガーウッズが最終日に赤いシャツを着るのも、きっとこの効果が影響しているのは確実。
つまり巣鴨の赤パンは、ウッズの勝利の赤シャツと同じ存在なのですね。