どの色が事故を起こしやすい色なのか。
下の表は、車による交通事故全体を100%として、どの色の車が何%を占めるかを表します。
(交通事故率の高い車の色)
1位 青 25%(5%)
2位 緑 20%(13%)
3位 灰色 17%(11%)
4位 白、クリーム色 12%(53%)
5位 赤、マルーン色 8%(20%)
6位 黒 4%(4%)
7位 ベージュ、 3%(8位とあわせて5%)
8位 黄、金色 2%
9位 その他 9%
(野村順一著:カラー・マーケティング論 より)
この調査結果、1983年のものなのですが、この頃の車の全体に対するこの色の車の割合も( )内に書き込んでみました。この中で、所有台数の比率と事故発生率の差が顕著なものといえば、やはり5位までのもの。
目立つのは「青」「緑」や「灰色」の、所有率に対しての事故率の多さ。そして「白」「赤」の事故率の少なさです。1位を例にみると、5%の人しか青い車を持っていないのに、全体の25%も事故を起こしているということ。
青に関しては事情は明らかなような気がします。
まず青は代表的な後退色である点。加えて収縮色でも代表的な存在です。となると、青い車を目にした人は、後退色効果のおかげで、まださほど近くに来ていないと感じ、さらに収縮色効果のせいで車が絞まって見え(つまり実際より小さく見える)、車との距離の判断を見間違う結果となってしまいます。(本分より抜粋)