色を決める一つの方法として、まず会社や製品が何をしたいのかを決め、それを色彩で表現する方法があります。
例えば、「わが社の最大のPRポイントは、歴史だ」
といったなら、先の色のキーワードでいえば、青色や黒色、あるいは白などがまず当てはまることになります。
新しい製品の最大の特長は「男性に向けた元気の素」
といった場合だったら、男性をイメージする黒や黄色あるいは活動の象徴、赤などという色が候補に挙げられます。ここにさらに高価、高級なイメージを加えるなら金色をプラスする。なんだかドラッグストアの店頭にならぶ健康飲料など、こんな色を組み合わせた製品ばかりのような気もします。
大切なのは、いかに自社や製品がもっとも効果的に伝えられるキーワードをしっかり決めておくかにかかっています。

ただこの作業の注意点を一つ。
あまり伝えたい事を多くしないこと。
「身体に優しく効くけど、凄く元気になって、しかも安価」
よくありがちですね。こう並べてみると、PRする側は全て外せない大切なポイントのような気もしてきます。しかし、ここでPRポイント、つまり色を3つに増やしたとしましょう。たぶんその効果は1色の場合のよくても3分の1。だいたいはそれ以下の効果しか上げられないことになります。
(本文より抜粋)
「色を決めろ」と言われたら?