今一度ご覧になってみてください。茶色といっても色々です。アイボリーに近い茶色系。少し青みがかったグレー。イエローを取り入れた明るい印象の茶色。などなど。その時代によって味付けは変わりますが、基本のコンセプトはやはり茶と白とグレー、そして紺色なのです。

理想のビジネスマンが好む色?!

 実は、これにはちゃんとした理由があります。若者があふれる元気を沈静化させるために黒を着るのと同じように、おじさんいは、おじさんなりの事情があります。
 簡単に申し上げますと、おじさんは、紺色っぽい人、白っぽい人、茶色っぽい人、グレーっぽい人になりたいということです。
 つまり、この四色が表現しているイメージのような人になりたいのです。
 紺色、白、茶色、グレーを見て、多くの人が連想する感覚的な言葉は以下のようなものです。
(紺色)
 「冷静」「知性」「沈着」「冷淡」「真実」「静寂」「自立」「探求」「清潔」「孤独」
(白)
「清潔」「心理」「理知的」「新しい」「威厳」「可能性」
(茶色)
「誠実」「堅実」「努力」「包容力」「現実的」「律義」「活力」「献身」「責任」
(グレー)
「大人」「落ち着き」「安定」「中立」「保守」「迷い」「不信」

 グレーは、「迷い」「不信」、気持ちが定まらない「不安」な気持ちを表現する一方で、逆に「落ち着き」や「中立」といった、「安定」を与えてくれる色でもあるという両面を持った不思議な色。
 どうです、おじさん四原色。
 この四つの色が示すイメージは、まるで理想のビジネスマンではありませんか。
 「私はこうなりたい」。まるで宮沢賢治の「雨ニモマケズ」のビジネスマン編のような言葉ばかりが並んでいます。(本文より抜粋)
オジサンに必ずうれる「オジサン四原色」