人はほとんどを見た目で判断している
視覚-----87%
聴覚-----7%
触覚-----3%
臭覚-----2%
味覚-----1%
 これが何だかお分かりになるでしょうか? これは人の五感がどのような割合で使われているかを調査した数字です。
 実は人間の五感というのは、どれも平等に20%ずつ使われているわけではなく、「危険」「安心」「美味しい」など様々な判断を行なう上で、「視覚」に依存する割合がとても大きいのです。
 その割合は実に87%。他の感覚と比べて視覚だけが飛びぬけて大きく、他は補助的なものである、と言えるくらいの大きな開きがあります。
 それにしても臭覚2%、味覚にいたってはわずか1%。
 ワインのテイスティングの作業など、このわずかに合計3%の感覚を使って味の判断をしているのですから、よほどの集中力や才能が必要な作業である、ということがうかがえます。
 反対に考えると、視覚の要素が大幅に介入してきたら、その情報の大きさの前に私たちの味覚からの情報や判断などひとたまりもない、ということになりそうです。
 例えば、高いお金を払って購入したワイン。視覚的にはもちろん「色」の要素があるでしょう。しかしこの場合ですとラベルの内容がきっとモノをいっているはず。この年のこの地域で作られたワインは美味しさの保証つき!しかも立派な値段がついていて! といった視覚からの知識が入りこみ、その情報の上で
「やっぱり美味しいワインと言うのは、グラスに入れて透かしてみると色が深い(ような気がする)よね」
 などと言いながら(もちろん分かる方は分かるのでしょうが)ワインを楽しんでいます。こうして飲むワインは確かに美味しくて。でも本当はテイスティングの人に言わすと、あんまり美味しいワインではなかった・・・・、といったことも、五感の割合を見れば十分に考えられます。テレビの本物当てクイズなどでも、こんな意地悪なテストが良く登場しますが、大変な難問だったわけです
(本文より抜粋)
人は見た目が8割7分