HOPE

6      消えることのない一欠片
俺 才能なんてないよ
だって 努力しかしてないもん
 
その日 自己の世界で時は止まった
僕の視界は 自然と海へ化していく
それは深いようで 浅く
しょっぱいようで なめらかだった
君の言葉は きつくて甘い
そんな世界が たちまち広がる
そして 君が視線を下ろすと
僕の頬に 何か苦しい想いが流れていった
 
あれから何回 梟が鳴いたのだろう
今も 空を見上げれば
君の優しさが 甘く出てくる
今も 胸に抱いている
レモンのような 僕らの青春物語
7      後悔
あんなことしなけりゃよかった
あんなこと言わなきゃよかった
 
君が苦しんでるのわかってたのに
あたしってバカだね
 
その続きを『でも』で始めようとしたあたし
最低最悪の人間
 
君が心から傷ついてないことを
ひたすら願うばかり
 
そんな人間社会は
最高にアホらしい
8      ライバル・・・。
うまく 言えないや
どうしてだろうね
一番身近な君に届けるメッセージなのに
緊張して
戸惑って
自分があほらしくなる
それは相手が君であるから?
よくわかんない
でも 早く仕上げないと
未来の自分が この詩を捨ててしまう前に
 
とにかくさ 君に負けたくないんだよ
まあ 体育は別として
勉強とか 掃除とか 人の関わり方だって
君に負けたくない
負けるもんか って思ってた
でも実際は 全くの別で
逆に僕が 君から学んでいたんだ
それが悔しいから うまく言えないんだと思う
でもさ
そう思ってるって事は 君は僕の良きライバルなんだな
君が僕のことどう思ってるかはわからないよ
全然 興味ないかもしんないけど
僕は そうじゃないから
全て君の存在が 僕を大きく成長させたって言っていい
それが 現実
君は理解してくれるかなあ
 
そんでもってさ 僕より感動を呼ぶ文章を書いたり
テストの点 自慢してきたり
少しカチン ときたけど
なんか 許しちゃう
君だから 許せちゃうんだ
それが何を意味してるとか 僕自身もわからないけど
今書いてて やっとわかった
僕が ムズムズしてる理由
それは 僕が忘れてた心
僕を 置き去りにした心
それを君は 託してくれた
君は 自覚しようとしないだろうけど
やっぱり そうなのか
 
わかった
僕は君に勝てない
 
そうとわかれば 話は早い
今 君の前で 堂々と言ってやる
いいか 覚悟しろよ
・・・いくぞ!!!
 
 
いつもいつも
ありがとう
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Last updated: 2009/8/4