初心者〜中堅の人への写真撮影用、望遠鏡・赤道儀紹介
星空を見ていると、いつかはあの綺麗な星空を望遠鏡等で見てみたり、写真に撮ってみたくなる衝動にかりたたれる方も多いと思います。
そんな皆さんの為に、私の今までの機材選びを通して、お勧めの機材を少しご紹介したいと思っています。私も中学の時に、自作6センチの屈折望遠鏡で星空を眺めて以来
この世界にのめり込んでしまいました。もっと良く見るために、もっと綺麗に撮影するためにはどうすれば良いかと、今でも試行錯誤の努力をしています。最近は写真撮影よりCCDの観測がメインになってしまっていますが。
私が初めて購入した機材は10センチの反射にドイツ式赤道儀でした(20年前)。長時間露出すると星が流れたり、ガイドが難しかったり、当時なかなか思い道理り使いこなせなかった記憶が今でも鮮明に残っています。
これを反省に、とにかく観測場所で簡単に組み立てられて、ガイドも楽で、長時間露出しても星が点に撮せる機材を色々さがして、当時('87)かなり高価でしたが最終的にGN-170に行き着きました。今でも
天体観測には、赤道儀選びが一番大切だと思っています。移動で使用される方は、特に現地で簡単に組み上げられて、それでいて高性能な追尾赤道儀を選ぶ必要があります。鏡筒は個人の好み、機材独特の良し悪しがあり何がベストとはなかなか言えませんが、私の経験からいえば、メンテナンスフリ−の屈折が
比較的簡単に扱えると思います。ただし口径が大きくなるとかなり高価になるのが欠点ですが、最近の天文雑誌各紙には高性能な屈折で撮影されたすばらしい写真が数多く掲載されているように思います。反射は比較的大きな口径のものが手に入り、夏場のシ−イングの良い夜に見る月面、惑星像はすばらしい
ものがあります。本格的な惑星観察には、25〜30センチ程度のFの暗い望遠鏡が最適だと思います。最後に、このペ−ジが少しでも皆様方の参考になり、星空観測にお役に立てればとても嬉しく思います。又、購入に当たっては、各望遠鏡販売店、製造メ−カ−によく
ご相談されて、自分の観測スタイルに合わせた、望遠鏡選びをされるとよいと思います。
初めて夜空を見られる方、今夜の星空は
- とりあえずぼんやり星空散歩でもしたい人へは、絶対に双眼鏡をおすすめします。
- 赤道儀...無し、5*10〜7*15程度の双眼鏡(ニコン、フジノン、手ぶれ防止装置のついたキヤノンの双眼鏡等)定価約10万円程度、お勧めはミヤウチの双眼鏡かも。接眼部が45度傾いており、天井付近の観察時にも首がだるくない。
- 特徴....将来大きな望遠鏡を購入しても、気軽に星空散歩が出来ると思います。
カメラレンズで簡単に星野写真を撮ってみたい方
- 町中から離れて簡単に星野写真が撮りたい人、カメラレンズでの星野写真の撮影用として最適。
- 赤道儀...ケンコ−のスカイメモ、ビクセンGPガイドパック、カメラ用大型三脚。(定価 10万円程度)、購入先は近所のカメラ屋さんでも手に入るかもしれません。
- 取付重量..カメラ2台まで(合計5キロ)。
- 特徴....初めての人でも、とにかく簡単に極軸あわせが出来(南半球でも使用可)、簡単に星野写真が撮れる。将来大きな望遠鏡を購入しても、気軽にサブとして星野写真、彗星写真が撮れる。私も使用しています。
惑星、星野写真等を撮ってみたい方
- 初めて惑星、星野写真等を撮ってみたい方。(ガイド撮影用)
- 赤道儀...高橋製作所 EM-10。ビクセンのGP赤道儀+スカイセンサ−2000。(定価 25万〜)
- 望遠鏡...7〜10センチ程度の屈折望遠鏡、13〜20センチ反射望遠鏡。
- 取付重量..上記クラスで、8キロ位の望遠鏡、ガイド鏡まで搭載可能。
- 特徴....35万円程度の費用にはなりますが、安心して使用出来ます。
- 備考....ビクセンのスカイセンサ−2000は天体の自動導入が簡単に出来ます。EM-10もピクシスを利用すれば、天体の自動導入が可能です。このクラスで私のお薦めは、やはりスカイセンサ−2000です。高速で目標の星が自動導入出来るすばらしい赤道儀です。欠点はあまり大きな望遠鏡は乗せれませんが。
惑星、星野写真を撮ってみたい方
- 少し本格的に惑星、星野写真が撮りたい方。
- 赤道儀...高橋製作所 NJP、EM-200クラス。ビクセンのGP赤道儀+スカイセンサ−2000。三鷹光器 GN-170(製造中止)、GN-22(定価 90万〜)
- 望遠鏡...10〜13センチ程度の屈折望遠鏡、13〜20センチ反射望遠鏡。
- ガイド...SBIG社ST-4等による自動ガイド。
- 取付重量..上記クラスで、10〜15キロ位の望遠鏡、ガイド鏡まで搭載可能。
- 特徴....価格はかなり高くはなりますが、安心して使用出来ます。機材に満足出来なくなった場合は、冷却CCDに転換すれば光害の中でも、1ランクアップした画像を手に入れる事が出来ます。このクラスでお勧めは、高橋のEM-200(天馬)です。高性能な追尾、15キロまで搭載可能なベストセラ−機です。
本格的に惑星、星野写真を撮ってみたい方
- 本格的に惑星、星野写真が撮りたい方。
- 赤道儀...昭和 SE-20、ペンタックスMS-5クラス。三鷹光器 GN-26(定価 100万〜)。個別に各社と打ち合わせをして決めた方が良いかも。
- 望遠鏡...13〜15センチ程度の屈折望遠鏡、25〜30センチ反射望遠鏡。(定価 80万〜)。
- ガイド...SBIG社ST-4,5等による自動ガイド。
- 取付重量..上記クラスで、30〜40キロ位の望遠鏡、ガイド鏡まで搭載可能。
- 特徴....価格は約500万円程度と高くはなりますが、安心して一生涯使用出来ると思います。
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上記紹介は、眼視より写真撮影等に重点を置いた紹介になっております。又、藤井が一度でも使用、又は使用中の機材を中心に紹介していますが、独断と偏見による紹介ですので、あくまでも参考として見て下さい。私自身、昔から高橋製作所、旭光学のファンであるため、機材の紹介も偏っている部分が多いいと思います。
最近はやりの、シュミカセもすばらしいと思うのですが、ほとんど使用したことがありませんので、掲載はしておりません。
最終的な購入判断、購入等は自己責任でお願いします。
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