ユーロスターでパリからロンドンへ

 重い荷物を再び手にしてホテルを出発し、Paris Nord(パリ北)駅に向かった。
 Paris Nord(パリ北)駅から私たちが乗車するユーロスター・ロンドン行の発車は18:18である。自動改札を通り、ユーロスター専用ホームに到達した。今度の乗車は11号車(1等車)である。
 間もなく、ユーロスターはロンドンに向かって動き出した。ロンドン到着は、20:13である。表面上は2時間の所要でも、実質は3時間の旅である。のんびりとくつろいでいると、おいしそうなラム肉メインの夕食がテーブルに並べられた。しかし、ひとくち食べて見ると、「これは!ロンドンで食べた、あのギリシャ料理と味が似ているではないか!!」という、私には好感が持てない料理が大半を占めていて、半分も食べることができなかった。その他の料理にも、ギリシャ風の味が何となく感じられ、ロンドンからパリへのユーロスターで食べた豪華な料理とは、大違いといった感じであった。この料理は、私たち以外の周りの人々も大勢残していたから、たぶん、そのメニューは廃止になっているだろうと思う。やはり、こういう場では、世界各国の人がおいしく食べられるような料理を出すべきであろうと思われる。
 ユーロトンネルを22分くらいで通り抜け、再びイギリスに戻ってきた。車中では入国審査官がまわってきて、パスポートへスタンプを押印した。「CHANNEL TUNNEL」と書かれてあるスタンプで、これは、ユーロトンネルを通って、フランスからイギリスへ入国した時にのみ用いられるという。いわば、ユーロスター利用者の特権である。
 あっという間に時は流れ、London Waterloo International(ロンドン・ウォータールー・インターナショナル)駅に到着した。改札を出たところにあったインフォメーションで、ユーロスターのロゴマークが記されたボールペンやTシャツ、ユーロスターについて詳しく解説された本など、いわゆる「ユーロスターグッズ」をようやくの思いで購入することができ、本当に嬉しかった。これは今回の旅の一生の記念になると思う。
 それから地下鉄に乗車し、懐かしのロイヤルナショナルホテルへ無事たどり着いた。
(次は、日本帰国編)


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