最終更新日2001/9/9
ミッフィー 奥穂高岳にのぼる の巻 その3

これが、涸沢カール全体図であります。
ミッフィーたちがこれから登る道は水色の道(左側の)。
全体の写真をお見せできなくて残念です。
もし晴れていれば、全体図を撮るのは近すぎて出来ないけど
合成パノラマ写真を作りたかったのですが。
とても不思議な光景なんですよ。
大きなすり鉢を考えて下さい。
へりの1/3はくずれていて下界との通路が通っています。
残りのへりが穂高連峰(前・奥・北)。
そのいちばん底に位置するのが涸沢ヒュッテ、
すり鉢の底の隅に位置するのが涸沢小屋です。
ヒュッテと小屋の間にはテント場が広がっています。
山側の景色をながめていると、不思議な気分におそわれます、
ポーの「メエルシュトレームの大渦」を思い出しました・・・。
(小栗虫太郎「人外魔境」にもそういう話が)

ゆくてはすでに雲の中。
ミッフィーの耳の真上に見えるのがザイテングラートといって、
急斜面にステゴザウルスの背びれのように生えている、
岩の尾根筋であります。
これをつたって穂高岳山荘まで登ります。
一瞬雲がないときには山荘まで見えたのですが・・・

涸沢小屋(左上の建物)とテント場です。
カラフルなテントの数々、今はもうまばらですが、
最盛期にはこのあたりを埋め尽くすそうです。
山岳部合宿などでは、ここを基点にあちこちの峰にアタックしていくとか。
「M大」と書かれたテントもありましたよ。名門ですね。
このテント場の手前から、左にはいって登っていきます。

涸沢ヒュッテで2時間も休憩してしまったわ。
出発するころになって、雨がぽつぽつと・・・。
雨支度をして出発しました。
お花の時期は過ぎているのですが、それなりに咲いています。
可憐な姿に、心なごみます。

斜面を横切るゴロゴロ道をのぼること約1時間と20分、
ザイテングラートが目の前に横たわっています。
あとはこの岩尾根をひたすら登っていくのよ。

岩と潅木の道をガシガシと登っていきます。
濡れてすべりやすいから気をつけなくちゃ。

ふりかえると、ヒュッテがはるか下に。
くらくらしちゃう。
そびえる山は前穂高岳。

フー。鎖をつたって、慎重に。
ころげおちないように、ちゅうい、ちゅうい!

穂高岳山荘が見えてきました!
もうすぐだわ、がんばれ〜。
ママ、ふらふらしてるけどだいじょうぶー?
「さ、酸素が足りない・・・・・・」

とうちゃくー!
奥穂高岳と涸沢岳の鞍部の狭いスペースに建てられた小屋です。
こんなところにこんな立派な小屋があるなんてほんとうにびっくり。
奥に見える岸壁は、明日登る予定の道よ。
(奥穂の山頂はもっとずっと先でここからは見えません)
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