七月☆子のミレニアムイタリア紀行

(その6・ナポリ・ポンペイ編)

3月28日(火)

 いよいよイタリア旅行も実質の最終日。

一番の楽しみにしていたポンペイ観光です。

 天気も今までとはうって変わって良好。暖かい南欧の太陽が輝いています。

 まずナポリ観光。といってもほとんどドライブで、バスを降りたのは一度だけ。

でもさすがはナポリ。本当に美しい街並みと港です。

「ナポリを見てから死ね」という有名な言葉がありますが、ガイドさんがこの言葉の

意味を教えて下さいました。

これは、出稼ぎで他国に行った人がいつか再び故郷ナポリに帰ってくるのだ、という決意を

表した言葉だそうです。

ナポリに帰り再び美しいナポリを見てから死にたい、という彼らの気持ちであり、

美しい港町ナポリに死ぬまでに一度行ってみたい、という意味ではないそうです。

 そしてその後ポンペイへ。ポンペイが近づくと、窓にあのヴィスヴィオ火山が見えてきます。

ポンペイの遺跡の前に立つと、言葉では上手く言い表せないのですが、まさにその時代に

自分がタイムスリップしたような感じがしました。。

遺跡はただの空間で、そこには人は生活していないのですが、自分が足を踏み入れた瞬間、

自分の中で遺跡は生命を持って動き始めるのです。

 遺跡を見ていると、高度な文明に驚かされます。

りっぱな集会場(フォーラム)。大邸宅にはモザイクが邸内の地面に施されています。

共同水くみ場(裕福な人の邸宅には、個人の水道が引いてあります。)、大劇場、

公衆浴場、いろいろな店屋。

例えばパン屋さんは石臼があるので解りますし、薬屋さんは蛇の壁画があります。

おもしろいのはソープランド。個室にベッドがあるのは当たり前なのですが、

入り口を入ると、ソープランド嬢の絵が飾られているんです。お客さんがお好みの女性を

指名するんですね。

ポンペイの街には所々に男性のシンボルのレリーフがあります。

ソープランドの位置を教える目印として設置されているのです。

それ以外にも魔よけの役割があり、なんと個人の家の前にあるのです。

ローマで水道を見て感激した私ですが、ポンペイでは水道管(鉛管)を見ることができました。

紀元79年・・・なんとすばらしい文明なのでしょう。

 ガイドさんがあまり観光客を連れていかない場所をいくつか回って下さり、本当に有意義な

見学ができました。時間も1時間半以上歩きっぱなし。子どもたちはあまり興味がなかったせいか

くたくたになっていました。

 ポンペイの写真をいくつか紹介します。見て下さいね。

napoli ponpei bed
ナポリ湾を臨む

ナポリ湾の青い海が
まぶしく光る。
ポンペイの遺跡

思わず胸が熱くなる
思いが・・・。
ソープランドの個室

もっとも古い職業?
標準クラスのソープランド

dansei fugou suidoukan
男性のシンボル

街の所々で見られる。
富豪の邸宅

すばらしいモザイク。
邸内には水くみ場もある。
水道管(鉛管)

文明の高さに驚き

mizukumiba furo yagaigekijou
共同水くみ場

ポンペイの人々が
集まる場所
公衆浴場

男風呂、女風呂が
あったそうだ。
野外劇場

闘技や演劇が
催された。

(写真をクリックすると大きい画像が楽しめます。)

 すばらしいポンペイを後に、再びローマへ。

夕食はホテルで取りました。

カズサマが昨日買った中田のTシャツを着て食事をしていたら、

「オー、ナカタ!」 とウエーターさんが叫び、なんと、 カズサマに

アイスクリームを一個余分に持ってきてくれました。

そのウェーターさん、中田ファンだったんですね。

中田のおかげで、ラッキーな夕食でした。

 夜お風呂に入ろうと思ったら、お湯が出ない!

幾度かのトラブルに慣れた私たち、文句も言わず、お風呂に入らずに寝ることにしました。

3月28日(火)

 ついに帰国の朝を迎えました。

出発までに時間的な余裕があったので、私とキトリの二人で近所の市場とスーパーマーケットに

買い物に行くことにしました。

まず、市場でサンドイッチを3種類ほど買いました。

果物屋さんの前を通ったら、陽気なおばさんがイタリア語でペラペラ。

どうもイチゴを2パックいくらにするから買って行け、と言っているようです。

迷っていたら、無理矢理に持っていた袋に押し込み、4000リラ取られてしまいました。

ホテルに帰って開けてみると、下の方がかなり腐っているんです。ひどいおばさん!

市場の次にスーパーマーケットに行ったのですが、お土産店に比べて値段が安い。

オリーブの瓶詰め、コーンフレーク、リゾットなどを買いました。

日本でお留守番している犬たちにも、イタリアのドッグフードをお土産に買いました。

美味しそうなホットサンドを売っていたので、ここでも2つ買ってしまいました。

 楽しかったイタリア旅行もこれでおしまい。

特にキトリはイタリアがとっても気に入ったようで、また来たいと言っていました。

(「七月☆子のミレニアムイタリア紀行」完)

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