あんぜんじざか

坂の西に江戸時代のはじめ安全寺があった。

誤って安珍寺、安楽寺、安泉寺などと書かれることがあった。 

いさらござか

明国人伊皿子（いんべいす）が住んでいたと伝えられるが、ほかに

大仏（おさらぎ）のなまりとも いいさらふ（意味不明）の変化と もいう。 

かつらざか

むかし蔦葛（つたかずら・桂は当て字）がはびこっていたから。

かつらをかぶった僧が品川からの帰途急死したからともゆう。

ぎょらんざか

坂の中腹に魚藍観音を安置した寺があるために名づけられた。

しおみざか

坂上から芝浦の海岸一帯を見渡し、潮の干満を知ることできたため、

この名がつけられた。

しんめいざか

天祖神社を元神明というところから神明坂と呼んだ。 

馬場坂という説もあるが、綱の手引き坂との混同があるらしい。

つなざか

羅生門の鬼退治で有名な平安時代の武士渡辺綱（わたなべのつな）

が付近に生まれたという伝説による。

つなのてびきざか

平安時代の勇士源頼光、四天王の１人渡辺綱にまつわる名称である。

姥坂（うばざか）とも呼んだが、馬場坂の説もある。 

てんじんざか 

むかし坂の南側に菅原道真の祠（ほこら）があったためという。

葭原が見えるので葭見（よしみ）坂．吉見坂ともいったという説があるが

北方の坂か。 

ひじりざか

古代中世の通行路で、商人を兼ねた高野山の僧（高野聖）が開き、

その宿所もあったためという。 

竹芝の坂と呼んだとする説もある。

標識なし！　　　　　＊＊＊　ご存じの方は教えて下さい　＊＊＊

へびざか

付近の藪から蛇の出ることがあったためと想像される。

ほらざか

法螺坂・鯔坂とも書く。

このへんの字（あざ）を洞村（ほらむら）といった。

異称も多く、文献は位置を東禅寺南方とする。

ゆうれいざか

坂の両側に寺院が並び、ものさびしい坂であるためこの名がついた

らしいが有礼坂の説もある。

幽霊坂は東京中に多く７カ所ほどもある。