1996年の記録


1996年1月22日(月)〜23日(火) ワイドビューひだ・北陸ワイド
(キップ)北陸アイド周遊券使用
(行程)浜松〜こだま〜名古屋〜特急ワイドビューひだ〜富山〜特急雷鳥〜直江津<泊>〜北陸線〜富山〜特急サンダーバード〜敦賀〜特急しらさぎ〜名古屋〜こだま〜浜松
(評)人生に何度か訪れるウツ状態の時期で、久しく旅にも出ていなかった。 今回も行こうかどうしようか迷いながらも、結局計画を立てずに北陸ワイドを片 手に旅に出た。名古屋から乗車した「ひだ」は全座席が後ろ向き。むろん岐阜で 方向転換するための措置などであるが、自分の気持ちを象徴しているような旅の 始まりであった。2日めも電化開業なった七尾線に行こうかどうしようか迷った が、結局安易な方向に流れ、北陸線を直行。しかし米原駅で、座席を方向転換し たら、なぜか心も前向きになり夕日に染まる伊吹山を眺めつつ、ようやく旅を楽 しむことができるようになった。米原の方向転換が、文字どおりこの旅の、そし て人生のターニングポイントとなった。

1996年2月22日(木) 急行東海お別れ乗車
(行程)浜松〜東海道線〜静岡〜急行東海〜東京〜のぞみ〜名古屋〜名鉄〜豊橋〜東海道線〜浜松
(評)急行東海のお別れ乗車の旅である。グリーン車に乗車し、おそらく最後 の体験になるであろう165系急行電車のサロの乗り味を堪能した。人生最初のグ リーン車乗車は、1979年12月26日の午後の急行東海の間合い運用の静岡〜浜松の 鈍行列車で、当時中学1年生だった私はずいぶんと贅沢をしたように思ったこと を記憶している。そんな昔の旅のことを思い出しただけでも、乗車した甲斐があ った。帰りはのぞみで浜松を通過し、東京・名古屋瞬間移動を楽しんだ。

1996年3月16日(土)〜18日(月) 宮崎・開聞岳
(キップ)鹿児島・宮崎ミニ周遊券使用
(行程)浜松〜こだま〜名古屋〜グランドひかり〜小倉〜特急にちりん〜宮崎<泊>〜急行えびの〜吉松〜肥薩線〜隼人〜日豊線〜西鹿児島〜快速なのはな〜指宿〜指宿枕崎線〜山川〜路線バス〜長崎鼻〜路線バス〜山川〜指宿枕崎線〜西鹿児島〜特急なは<車中泊>〜新大阪〜こだま〜浜松
(評)恒例のSpring Tourは、またも九州。グランドひかりではまたも食堂車 に入り浸りビールを痛飲した。にちりんは大分県南部の日豊海岸と宗太郎越えが 対をなしており、いつ乗っても新鮮な感動がある。翌日は雨のそぼ降る中、急行 えびのでスタート。時の止まったような吉松駅の待合室で、雨音をBGMに静かな 時を過ごし、錦江湾へ。この旅のハイライト指宿周辺では奇跡的に薄日も差し、 いい感じ。路線バスのAMラジオからはミスチルの「名もなき詩」が流れ、心に強 烈に残った。長崎鼻パーキングガーデンに下っていく時には、大学卒業旅行のデ ジャヴ現象が起こった。復路の「なは」はレガートシートをリザーブし、付設さ れているミニロビーで夜遅くまで佇んでいた。

1996年8月21日(水)〜22日(木) 特急白鳥完乗と帯広
(行程)浜松〜こだま〜新大阪〜大阪〜特急白鳥〜青森〜急行はまなす<車中泊>〜札幌(散策)〜長距離バス〜帯広〜日本航空名鉄〜豊橋〜東海道線〜浜松
(評)旅の前日の暑い朝、通勤途中のカーラジオからH Jungle with TのWAR WAR TONIGHTが流れ「あぁ、明日は北海道に行くんだ」と嬉しくなった。この旅の 主たる目的は、日本最長の在来線昼行特急の白鳥に始発から終着まで乗車するこ とにあった。大阪を10時12分に出発し、はるか1040km先のゴールを目指すことに なった。福井・金沢・富山とクリアしても、まだ行程の4分の1。先のことを思う といささかゲーが出そうになるほどだった。それでも新潟で座席を回転させ、笹 川流れを夕陽とともに走ると、上質なトワイライト・セクションに包まれた。酒 田を過ぎたあたりで暗くなり、ナイトセクションに突入するとまたゲーが出そう になったが、22時47分に青森に無事到着。急行はまなすの寝台車は、暑くてなか なか寝付けず、寝ぼけまなこで札幌に。地下鉄ですこしばかり朝の札幌を散策し た後、バスで帯広へ。延々と続く北の大地に少し昔と近い未来のことを重ねあわ せつつバスは走り、帯広にはお昼ごろ到着。帯広からはあっという間に、猛暑の 名古屋に到着した。

1996年9月14日(土)〜16日(月) 竹原・呉・岩国と急行さんべ
(キップ)山口・秋芳洞ミニ周遊券使用
(行程)浜松〜新幹線〜三原〜呉線〜竹原(散策)〜呉線〜呉(江田島往復・散策)〜呉線・山陽線〜岩国<泊>〜山陽線〜小郡〜宇部線〜宇部〜山陽線〜小倉〜急行さんべ〜鳥取〜急行だいせん<車中 泊>〜大阪〜急行のりくら〜岐阜〜東海道線〜浜松
(評)それほど先入観を持たずに降り立った竹原は町並みが歴史の重みを感じ させ「私の好きな町ベストテン」にランクイン。続いて訪れた江田島では強烈な 西日の下歩きまくり、西日本の残暑の厳しさを感じた。呉から岩国への電車の中 では、パット・メセニーを聴きながらスーパー・トワイライト・セクションを楽 しんだ。岩国からは大好きな山陽線西部の旅。駅の発車ベルがヒグラシの鳴き声 を思わせるピリピリピリ・・・という音で、ここがお気に入りのひとつ。一瞬九 州に上陸し、12時11分の発車で当時日本最長距離急行のさんべに乗車した。山陰 の海を見ながら、例によって日曜のFM通りが旅のお供になった。福山雅治扮する 「みの・モータウン」に笑いをかみ殺しながら過ごし、鳥取には22時06分到着。 クロス・シートのため、さすがに背中が痛くなった。急行だいせん・のりくらと 自由席にタダ乗りし、ミニ周遊券の威力を十分に発揮させた旅の終わりであった 。

1996年10月5日(土) 尾道<セリカでのドライヴ>
(行程)浜松〜東名・東名阪・名阪国道・西名阪・阪神高速・第二神明・加古川バイパス・姫 路バイパス・播但連絡道・山陽道〜笠岡〜国道2号〜尾道(千光寺公園)〜尾道バイパス〜福山西〜山陽道〜岡山〜国道53号〜津山〜中国道・名神・東名〜浜松
(評)自宅を朝7時20分に出発し、尾道への日帰りグランド・ツーリングに出 掛けた。車にはビデオカメラをセットし、西名阪香芝SAから尾道まで延々ビデオ を回し続け前面展望ビデオを作ったが、ノーカットのため誰も見る人はいないだ ろうなぁ。懐かしい風景を横目に尾道へは16時に到着。千光寺公園で夕暮れの尾 道の風景を見下ろしながら佇んだ後、18時半には早くも尾道を後にした。途中名 神伊吹PAで、どうにも眠くなり仮眠をとったが深夜2時半には自宅に戻ってきた 。

尾道駅前にてセリカ

1996年12月6日(金)夜〜9日(月)朝 三沢・レールバス&ストーブ列車
(キップ)ウィークエンドフリーきっぷ使用
(行程)浜松〜東海道線〜豊橋〜東名バス伊良湖ライナー<車中泊>〜東京〜つばさ〜山形〜仙山線〜仙台〜やまびこ〜盛岡〜特急はつかり〜野辺地〜南部縦貫鉄道(レールバス)〜七戸〜路線バス〜十和田市〜十和田観光電鉄〜三沢<泊>〜東北線〜青森〜奥羽線〜川部〜五能線〜五所川原〜津軽鉄道(ストーブ列車)〜津軽中里〜津軽鉄道〜五所川原〜路線バス〜弘前〜特急たざわ〜秋田〜特急秋田リレー号〜北上〜MAXやまびこ〜東京〜快速ムーンライトながら<車中泊>〜浜松
内容については「みちのく旅日記〜December,1996」を参照してください


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