獅子の会行政視察その3
(平成17年2月5日)


マークの画像はクリックすると拡大します。
一晩で30〜40cmもの
積雪があった
轍のあとも見えない
真っ白な世界
雪の鶴ヶ城
悪天候のため直帰

雪に埋もれた磐梯山SA
土産買うのも大変
高速は通行止め
迂回した国道から
猪苗代湖を望む

感想等

歴史のある町、会津若松市
こちらでは市町村合併の成功事例としての検証と県立会津大学を中心としたITによる新しい産業作り・まちづくりの内容について調査しました。

◇   ◇   ◇

市町村合併については、矢祭町がもっとも先鋭的な「合併しない町」とすれば、こちらは「合併する市」。
はたして成功なのか、あるいは問題点とかはあるのか、いろいろと担当の方にお聞きしました。
会津若松市は、観光地でもあり、またこの地方の中核都市でもあるところから、財政的にはかなり余裕があるのだろうと勝手に考えていたところが、実は大変厳しい財政状況なのだそうです。
戊辰戦争の結果(朝敵にされた)、昔は国からの支援がかなり薄かったのだそうです。

1市1町の合併形式は、そうです、行田市と南河原村の合併に似ていますね。やはり、河東町に南河原村議会が視察にきていたとのこと。ちなみに対応してくれた職員は会津若松市の職員と河東町の職員です。
やはり最大のメリットは「財政の安定(というか好転)」。財政赤字で、市庁舎の建替え基金まで取り崩している状態の会津若松市は、なにより、国庫補助・交付金の維持担保と合併特例債が必要だったということです。
そして合併が円滑に進んだ理由は首長同士の信頼関係だそうです。

あと面白かったのが地番変更の件です。通常は市民などから不満がでる字名などの変更が逆に昔からの字(厳然と使われていた)に戻す、というやり方にしたため、実際と地番が合致することで、市民から好評を博したとのことでした。

◇   ◇   ◇

会津といえば、昔からの伝統工芸品やお酒などを連想しますし、事実、市内には有名な酒蔵や漆器の老舗などがあります。会津若松市では今、産官学が連携し、ITを中心とした新しい産業育成・まちづくりに取組んでいます。 「産」は地元にあるコンピュータメーカー(富士通)など。「学」は 会津大学
特に会津大学は、その方面では知る人ぞ知るといった実力校で、強力な講師陣にITに特化した教育(授業は英語100%で行われる)を展開しています。
「官」としては、独立してIT関係の会社を始める場合の支援(インキュベート事業など)や 会津産のIT技術認定制度など「産」「学」協力し合いながら新しい地場産業として育成しつつあります。
厳しい財政のなかでも、教育に資金を投入し、長い目で産業を育成する。会津人の粘りというか骨太さを感じる政策です。

◇   ◇   ◇

会津市役所から帰るとき、「まさかこれから埼玉に帰るんじゃ?絶対やめた方がいい」と忠告されました。さすがに疲れてるし、泊まる予定を立ててたので、そのように話しましたが、忠告の理由が分かりました。とにかく雪が降ること降ること。翌日は地吹雪で高速道路は通行止めです。

今回の計画で矢祭の外2箇所組んでくれた(んでもって急用で残念ながら参加できなかった)小野議員には、かなりの強行軍+悪天候にちょっと恨めしかったです。(笑)それなりに大きな収穫はありましたけどねぇ。


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