獅子の会行政視察
(平成17年2月3日)


平成17年2月3日から2月5日までの3日間、獅子の会河田議員、そして私永沼の2名で茨城県日立市福島県矢祭町、さらに雪深い会津若松市へ視察にいってきました。
茨城県日立市には、建替えなった清掃センターと雨水タンク整備事業を、福島県矢祭町には「合併をしないまち宣言」の経緯、財政状況や節約術、また住民サービスの向上について、そして会津若松市では、「合併によるプラス効果」「IT」について、それぞれ学んでまいりました。
走行距離は3日間で698.6km。悪天候もあり強行軍でしたが、かなりの収穫がありました。

以下概要は次のとおりです。


マークの画像はクリックすると拡大します。
環境にやさしい
ハイブリッド車で出発
予定時間より早く着く
時間調整で梅園を散策
梅の開花も
まだまだです

これは紅梅です
いくらか咲始めた
日立市役所に到着市役所のロビーには
中越地震支援の写真

窓口の風景は
あまり変わらない
地元企業の新製品が
展示されていた
室内の空気を
洗浄する小型噴水?

ロビーの大型TVは
もちろん日立製
喫煙場所は
完全な屋外
行政の広報
目を通している

市役所から
清掃センターへ
巨大な外観車の入ってくる
ゲートです

1階ロビーにある
センターの模型
見学者のための
さまざまな展示物
総合的学習向けかな

施設内のセミナールーム
すごく広い
担当者の方に
ご挨拶をする
これが最終的にでる
形成物です

詳しい説明を
いただきました
正面の巨大スクリーン
見学者向けビデオ
このソフトも
良くできている

施設内の見学
車両が入ってくるヤード
これは炉の部分なんかの研究所みたい

プラズマ式溶融炉
最新の設備
分かりやすい
説明版が付いている
最終形成物の展示
さらに説明資料

センターの心臓部
24時間監視している
これは発電のための
タービンです
見学者がガラス越しに
見えるようになっている

最上階からの眺め遠くに海が
足元は最終処分場
アンカークレーンの手動装置
実際はオートモード

1階のロビーに戻る記念撮影だが
手振れで・・・残念
山道・峠を越え
ようやく矢祭に到着

感想等

今回の会派研修では、茨城県日立市、福島県の矢祭町、そして会津若松市の3箇所を回ってきました。
日立市では、最新鋭の機能を持つ清掃センターと雨水タンク奨励制度について、矢祭町では、合併しない町宣言の背景や徹底した行財政改革について、会津若松市では、ITを生かした新しいまちづくりについて、と非常に内容の濃い視察となりました。

◇   ◇   ◇

彩北広域清掃組合により進められていた(この時点では、離脱の正式な意思表明を羽生市長はしていませんでした)大型の溶融炉(焼却施設)とリサイクル施設それにプラスして地元還元施設(これは温水プールを予定していた)の建設計画が進捗中であるところを鑑み、実際の運営状況を確認する意味で、ほぼ同様な規模と最新の設備を誇る 「日立市清掃センター」を視察することとしました。

「日立市清掃センター」は、町を見下ろす山頂近くに建設され平成13年4月に稼動開始。このセンターの裏に旧清掃センターがあるのですが、実は、この老朽化して使われなくなった焼却炉を作るとき参考のため日立市が視察先に選んだのが当時の最新鋭設備でありました「羽生市清掃センター」だったとのこと。これも何かの縁でしょうか。
つまり、羽生市の清掃センターは、大事に使っているのでしょうが、経年劣化から、正直、施設の寿命をとうに過ぎている、という厳しい状況なのです。

「日立市清掃センター」の主な特徴は、
@24時間稼動の100tの炉を3基持つこと。(これは、施設の寿命を延ばすため1つの炉は保守点検で休ませるためのローテーションが必要であるからだそうです。)
Aゴミを焼却し発生した熱により蒸気を発生させタービンを回し、発電する能力を持っていること。(この施設で使用する電気を賄い、あまった電気は販売しているのだそうです。)
B焼却後の灰を処理するプラズマ式の溶融炉で完全に処理できること。(いわゆる「るつぼ」様の特殊な炉で灰も溶かし切り、ガラスくず様の顆粒(無害無臭)にしてしまう。サンプルを貰ってきました。)

写真でも分かるとおり巨大なプラント工場といったおもむきで、羽生の清掃センターのようなむきだしの「焼却場」って感じではありません。臭いも全くなく非常に清潔な印象です。(もちろん、ネズミや害虫も某所と違っていません。)

3月定例会で羽生市の彩北広域清掃組合からの離脱が決議されましたが、ゴミ処理は1日も欠かすことのできない行政サービスです。
今後、いかに低廉で質の高いゴミ処理を行うか、どのような新しいセンターを建設するのか、羽生市の大きな課題になると思います。
ちなみに日立市清掃センターの建設費は148億500万円。用地費は含みません。内、国庫補助は13億8000万円
国の制度が当時と変わってきていますが、計画立案、用地選定、環境アセス等々ゼロからのスタートになりますから、厳しい羽生市の財政状況も含め正直「大変」なことであるといえます。

◇   ◇   ◇

1日目は日立市視察の後、矢祭に向かいましたが、日立市の方に「今日はこれからどこにお泊りですか」と聞かれ「矢祭町はどういったらいいでしょうか?」と質問したところ「えっ、これから矢祭まで・・・・。」って反応でかなり心配しましたが、なんとか無事に行けました。地図上の距離感と実際の走行ではやはり違いますねぇ。スタッドレスじゃなかったらやばかった(^_^;)

◇   ◇   ◇



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