展示07 〜 「奇跡」の兄がくれた奇跡 〜


日時1995年 11月25日 東京 11R キャピタルS(芝1400m/良) 15頭立
レース結果
1着 8枠 14番 スーパーライセンス 坂井12人気
2着 7枠 11番 サイレントキラー 橋本広7人気
3着 6枠 10番 ホワイトアクセル 小野6人気
配当
単勝1436.2倍
枠番連勝7-824.5倍
馬番連勝11-14217.2倍 × 500円投資 = 108,600円

 競馬で「三兄弟(姉妹)」と聞くと、あなたはどんな馬達を思い浮かべますか?
 「エアダブリン・ダンスパートナー・ダンスインザダーク」(母ダンシングキイ)でしょうか? それとも「ビワハヤヒデ・ナリタブライアン・ビワタケヒデ(ビワビーナス)」(母パシフィカス)でしょうか? 血統が主の競馬の世界ですから、他にも優秀な兄弟はたくさんいます。そのなかで、私にとって一番の心に残る「三兄弟」は、 何と言っても「スーパーライセンス・シャイニンレーサー・フジキセキ」の「ミルレーサー三兄弟」なのです。

 というわけで96年11月25日。この日はジャパンCの前売り発売のある土曜日でした。ジャパンCと言えば、 数あるGTレースの中で最も難解と言われながら、何故か私にとって一番相性のいいレース。この年(ランド−ヒシアマゾン)は外したのですが、 それ以外の4回(レガシーワールド、マーベラスクラウン、シングスピール、ピルサドスキー)は全て的中させています。

 で、そのジャパンCの前売りのある日の東京のメインレースがキャピタルS。この年のこの日は昼から遊びにいく用事が入ってしまっていました。 でも、上記の理由により、ジャパンCだけはどうしても買いたい。でもレース当日はWINS横浜は1000円単位。 ということで、遊びにいく前にジャパンCの前売りを買いにWINS横浜にいきました。 そんなことでしたので、ジャパンCはともかく、キャピタルSはあまり検討はせず、好きな馬(馬券を取ったことがある馬)と、 怪しそうな馬の4頭ボックス、という極めて単純な買い方でした。選んだ4頭は、4枠5番トキノスピカ(8番人気)、7枠11番サイレントキラー(6番人気)、 そして8枠の2頭、ビコーアルファー(4番人気)とスーパーライセンス(12番人気)でした。 ちなみに、これらの4頭中、サイレントキラーを除く3頭は昔馬券を取ったことがあった馬、 そしてサイレントキラーだけは、前日に友人達と予想をして馬柱をじっくり見ていた時に見つけた穴馬でした。

 その日、結局遊びに行っていて、帰宅は深夜。当然レースは見ておらず、また当時、PHSや携帯電話なんて持っていなかったため、 帰宅まで結果は全く分かりませんでした。ですので、自宅から急いでテレフォンサービスへTEL。結果を聞きます。 連勝のテレフォンサービスから最初に聞こえてきた声が「枠番連勝、7−8」。 7枠の1頭と8枠の2頭をボックスに絡めていた私にとって、嫌がおうにも胸が高鳴ります。

 興奮が高まる中、次に聞こえてきた声が「馬番連勝、11番、14番。2万…」。ここまで聞いて、慌てて自分の馬券をチェックして、 思わず電話を切っちゃいました(^_^;)。まさに「興奮で我を忘れて」だったのでしょう。 思わず、隣の部屋に弟がいて、怪訝そうな目で見ていたのにも関わらず、電話機をおいた両手でガッツポーズをしてしまいました。そして、 1周後(テレフォンサービスは1R→2R…→12Rの順に紹介してまた1Rから…を繰り返すので)、の2度目の11Rで、 ようやく冷静になって「217.2倍」の配当を聞きました。競馬場やWINSだと周りに結構盛り上がっている人がいるので、 浮かれてもそれほど浮かないのですが、いきなり自宅で「万馬券GET」が分かる、というシチュエーションだと、 やっぱり傍から見ると怪しいくらい興奮してしまっているのでしょうね。

 セプテンバーSのミラクルドラゴンズとは全く逆で、最後方からの直線一気で勝ったスーパーライセンス。 この日の万馬券から得た教訓は「好きになった馬や過去に取ったことがある馬はとことん追いかけるべし」ということでしょうか。 万馬券を当てる極意?をひとつ見つけたようなキャピタルSでした。

 それから、最後に。このスーパーライセンス、結局その後重賞を勝つこともなく引退したのですが、 弟の七光りで、なんと種牡馬になりました。そういう意味では弟・フジキセキの活躍があったこと感謝しています。 また、このキャピタルSの万馬券で、ますます惚れ込んでしまったスーパーライセンス。1年半後の夏、 北海道アロースタッドで種牡馬生活をしている同馬に逢えた時の私は、 他の馬に目もくれずこの馬の写真を撮りまくっていたのは言うまでもありません(笑)

この日の主な
レース結果
ロイヤルスズカ新馬勝ち中京・3歳新馬


何かありましたら、こちら まで。


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