初めてのオーバーヒート、または犬キャラ号10年10万キロ計画始動


 

1998年12月6日(日)

 その日は一人で神戸まで遊びにいっていました。その帰り道、ふと気がつくとヒーターが効いていません。この時はあまり深刻には考えていなかったのですが、ちょっとコンビニへ寄った際にエンジンルームを見たら、そこで見たのは吹きこぼれていたクーラントでした(^^;)。

 もっとも、これが吹きこぼれたのは初めてではなく、まだこの時点ではこれがトラブルだとは認識していませんでした。単に締まりの悪い給水口のネジからこぼれていただけだと思っていたのですね(なんていい加減な!)。

 しかし、ガソリンスタンドで給油して、家まであと数百メートルとなった時、突然点灯した水温警告ランプを見て(初めて(^^;))ようやく理解できました。「冷却系のトラブルだ!!!」あ〜あ。とりあえず、家までは走り、エンジンを止めて(冷却系が死んでいるのなら、エンジンを掛けている意味はないから)ボンネットを開けて冷やします。しかし、見ている限り別にエンジンルームが熱いわけでもなく、水蒸気を吹いているわけでもなく、クーラントが沸騰しているわけでも無さそうです(これは音で分かります)。なんにせよ、冷却水がちゃんと回っていないのは確かの様でした。

 冷えた後で見てみましたが、クーラントはわずかにMINを下回っていました。この時は、「これくらいでオーバーヒートしないだろうから、きっとウォーターポンプとかのトラブルに違いない」と、いい加減なことを考え、そのままホームページにアップしました。ああ、己の無知を知らぬものは、あとで恥じらいの赤面をすることとなるのだ。

 

1998年12月12日(土)

 ホームページでの呼び掛けが功を奏し、何名かの読者の方から、関西圏のショップをメールで紹介してもらいました。真に有り難いことです。その中から、家から近い(株)トークス(〒531 大阪市北区大淀中3-4-19 Tel:06-453-6739)という整備工場に電話をし、実際に行ってみました。

 そこはとても小さい工場でした。どこの輸入車の整備も手掛けるとの事ですが、私が行った時はBMW(6シリーズだったかな?)とサーブがガレージ(とてもキレイ)に収まっていました。 私が電話した時はメカニックの金本氏はおられなかったのですが、紹介していただいたビアンコさんから電話で話を聞いていたらしく、すぐに状況は理解して貰えました。

 結局、ポンプやサーモの故障より、冷却液が減ったことによるオーバーヒートの可能性が高いとのこと。少しでもMINの表示より下であればオーバーヒートはするのだと言われました。ああ、恥ずかし(*^.^*)。問題はなぜ減ったかで、これは実際に見てみないと分からないとのことで、とりあえず預ける段取りを確認して、この日は帰りました。

 印象的だったのは、金本氏のプロフェッショナルな態度というか、雰囲気で、すでに「きっと大丈夫だろう」と感じていました。もちろん、パンダの知識もバッチリの様でした。

 

1998年12月19日(土)

 当初はこの週の木曜日に引き取りに来る予定だったのですが、年末故忙しいらしく、この日にずれ込んでしまいました。もっとも、私は全然急いでいませんから、かまわないのですが(^^;)。

 この日、私は用事があったので、引取りには立ち会えませんでしたが、家には10時頃来たようです。で、15時頃に私の携帯が鳴りました。金本氏からで、一通り犬キャラ号のチェックが終わり、その報告だったのです(驚)。

 で、オーバーヒートの直接原因はやはり冷却水不足でした(あはは)。どうやら、ホースの継ぎ目等から液が漏れている形跡があり、それで最終的に最低限の量を下回ったようです。これだけなら良かったのですが、どうやらラジエーターからも漏れているとのこと。これは交換となると金額的にかなりのものとなるので、オーバーホールですませる方向で進めていくそうです。パーツの関係はインポーターが休みのため、見積りは来週以降となるので、具体的な金額はまだ分かりません。

 とにかく、話が早いのには驚きですね。何も言っていなかったのですが、ちゃんと安く仕上がる様に考えてくれていたことも感激です。今回はとにかく任せてみようと思いました。トークスさんと出会えたことで、犬キャラ号10年10万キロ計画が具体化して来たような気がする今日この頃(まだ早いか(^^;))。

1998年12月26日(土)

 てなことで、一週間、何の連絡もなかったと思ったら、いきなり「作業終了」の連絡が入ってきました(^^;)。確かに「作業はこちらに任せていただきます」とか言われて、私も承諾しましたが、見積もり金額くらいは教えてくれると思ってたんだけど・・・。まぁ、これは意志の疎通の問題で、別にどうこう言うほどの事ではないのですけどね(^^;)。

 結局、ラジエーターをオーバーホールし、クーラントの漏れていたホースのクリップは全て新品に取り替えたということです。実はホースも取り替えようとしたらしいのですが、何度FAJにオーダーしても、正しい部品が届かなかったとかで、今回は見送り、次の機会に何とかしようと言う話になりました。ホース自体はまだ使える状態らしいので、とりあえずこのまま走っても問題はないそうですが、どうなっているのでしょうね???

 話の早いトークスさんなわけで、その日の内に犬キャラ号は我が家のガレージに収まっておりました(洗車もされて)。以下に費用を掲載します(引き取り、納車はサービスとのこと)。

作業内容及び部品

整備工賃

部品代
ラジエーター・脱着修理 9,000  
ラジエーター修理一式(外注) 30,000  
ラジエーターL・L・C(3リットル)   1,250
     
合計 39,000 1,250
消費税 2,138  

合計金額¥44,888−

 ・・・となりました。ラジエーターのオーバーホールや交換に掛かる費用をよく知らないので、安いのか高いのか判断できませんが、まぁまぁじゃないでしょうか。少なくとも、当初予想していたより大分安上がりに済んだので、ホッとしています(^^)。

 その後、すぐに150kmほど走ってみましたが、ヒーターも効くし、当然オーバーヒートもしません。時間があったせいか、こまごまとした点検・整備もしてくれたようですね。タイヤの空気圧なんかも変わっていました。私はハーシュネスを嫌って低めに設定していたのですが、それがかなり高めにされていました。おかげで乗り心地はバシバシするけど、ハンドリングはすごく楽しい(^^)。う〜む、こちらが正解か??

 なんにせよ、これからもトークスさんに頼っていこうと思います。よかったよかった(^^)。

1999年2月6日(土)

 外出中に携帯が鳴って、出てみたらトークスの金本さん。

 「ラジエーターホースとヒーターホースがやっと届きました」

 おお、すっかり忘れてたよ、そんな話(^^;)。「来週、交換に行きます〜」プチッ

1999年2月13日(土)

 てなわけで、犬キャラ号を直接持ち込んでホースの交換。作業は数時間で終わりです。細かくいえば、ラジエーターからエンジンへ行く、下の方にあるホースと、暖まった冷却水をヒーターへ導く2本のホースを交換しました。費用は以下の通り。

作業内容及び部品 整備工賃 部品代
ラジエーターロアーホース取替 7,500  
ヒーターホース取替 4,000  
ラジエーター・ロアーホース   18,200
ヒーター・ホース   3,970
ラジエーターLLC(1リットル)   1,250
合計 11,500 23,420
消費税 1,746  

合計金額¥36,666−

 う〜ん、結構な金額となってますね(^^;)。ただし、イタ車のこの手の部品は耐久性が低いらしく、いつ破裂するか分からないらしいので、出来るだけマメに交換する必要があるとのこと。4年6万キロの犬キャラ号なら、問題なくても交換しておいた方が無難でしょうね。破裂してしまったら、それこそ走れやしませんから(^^;)。


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