初めての電気系トラブル〜雨をみくびるな


2000年10月23日

 その日は一日、割と強めの雨が降り続いていました。仕事を早めに切り上げて、100円ショップで買い物をしに行ったのですが、悲劇(?)は 、その100円ショップの駐車場で起こりました。

 買い物を済ませ、助手席に荷物を置き、いつものようにキーを捻る、セルモーターが一瞬回転したその瞬間、プツンと回転が止まってしまいました。それどころか、メーターパネル内の電気も点いていない。ドアを開けても室内灯が点灯しない。電気系がすべてダウンしているのです。

 特に慌てはしませんでしたが、この様子だと自分で対処は難しいなぁ、お腹空いてるのになぁ、と思いつつ(笑)、もう一回キーを捻ってみると、一瞬ポワッとメーターパネルのライトが光っただけで、セルはまったく動かない。もう一度やってみても同じ。バッテリーは弱り気味ではありましたが、いきなりというのも考えにくいし、フューズは僅かながら電気が流れているような現象があるので切れているということは考えにくい。充電警告灯もここまで点いたことはないので、そちらの可能性も低い(この場合、ある程度予兆があるようですし)。

 考えていても埒があかないので、犬キャラ号を明るいお店の近くに移動させ(久しぶりに押すと重い!手伝ってくれたおじさんに感謝(^^))、ボンネットを開けメインのヒューズを確認するものの、異常なし。運転席足下のヒューズボックスをいくつか確認しますが、当然切れていない。

 と、ここで面白い現象を発見しました。この時、ドアを開けたまま作業していたのですが、ふとした拍子にドアが閉まると、警告灯の一部がかすかに光り、さらにMDデッキのディスプレイも僅かに光るのです。これは電気が迷走しているなと。つまりアース不良などの可能性が高いわけです。とはいえ、手持ちの工具は限られているので、CRCをアースに掛けるという、悪あがき程度しかできません。当然、それでも治りません。コネクタは暗くてよく見えません

 ところが、悪あがきついでに再度ヒューズをチェックしているとき、外したヒューズを上手く入れられずショート・小さな火花が飛んだ瞬間です。いきなり室内灯が点くではありませんか!まさに希望の光!(大袈裟)

 喜び勇んでセルを回すと何事もなかったかのように、スルンとエンジン始動。なんだかなぁ。

 原因は結局わかりませんが、やはりアース不良でしょう。ショートしたときの過電流で一気に通電するようになったと考えてますが、いずれにしても水が入り込んで接触不良をおこしたことが間接的な原因であったことは間違いなく、コネクタ・アースの整備はこれから考えていかないと、また同じことを繰り返すと思います。まぁ、ここまで電気系のトラブルは全くなかったのですが、やはり5年半、8万7千キロともなると、こういう部分も傷んでくるんですね。これは古めのラテン系車に乗っている限り、仕方のないことですけど。とりあえず、近々コネクタの総チェックと、アースの増設をカーショップ・トリミさん(十分、実績アリ。以前、大森メカにアースについて講義を受けたことあります(笑))に依頼してみようと思ってます。

 クルマって電気が流れないと、ホントに何もできませんし、流れが悪いと調子もでません。見過ごされがちな部分ですが、一般的なチューニング(給排気系など)の前に、ここをきちんと治しましょうね。


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