1.マーケティングとは |
マーケティングの定義については諸説ありますが、現在,最も一般的なものは
アメリカのフィリップ・コトラー教授の定義です。
「マーケティングとは、個人や集団が、製品及び価値の創造や交換を通じて、
顧客の※ニーズや※欲求を満たす社会的プロセスである」分かりやすく言うと、「ただ売るだけではなく、買い手のニーズや欲求を把握し、それに対応して、買い手に満足してもらえるようにすること」。
つまり「商品やサービスをどのように売るかを考えて実行すること」大事なのは「考えること」なのです。
※ニーズと欲求(ウォンツ)の違い…ニーズとは生理的欲求,ウォンツはニーズを
満たす特定のもの。のどが渇いたから何かを飲みたいというのはニーズ,<BR>
のどが渇いたからジュースを飲みたいというのがウォンツ。 |
2.マーケティングの歴史 |
マーケティングという言葉や考え方が日本に入ってきたのは昭和30年。
@ 生産の時代…戦後〜1960年代(モノ不足で作れば売れた時代)
A 販売の時代…1970年代〜1985年頃(売り込めば売れた時代)
B マーケティングの時代…1985年頃〜(商品が氾濫するようになったため) |
3.マーケティングの構成要素 |
マーケティングには3C4Pと呼ばれる構成要素があり、その構成要素を使って、マーケティングを考えていくことが必要です。
@3C…Company(企業) Customer(顧客) Competitor(ライバル)
A4P…Product(製品) Price(価格) Place(販売方法,売る場所)
Promotion(販売促進)
これらの構成要素を上手く使う事で、差別化しにくいようなものでも,差別化を図る事が可能になります |
4.マーケティングの流れ |
@ 情報収集…需要,顧客のニーズの把握
A 情報の分析…情報の分析、市場の細分化
B 計画の立案…目標を設定し、ターゲットを決め、製品やサービス、プロモーション、 チャネル等を決める…同業他社との差別化を考える<BR>
C 営業・販売活動
D アフターフォロー |
5.好き嫌い時代の
マーケティング |
データや情報を基にして考えることがマーケティングの特徴でもありますが、従来の
マーケティングではその情報は定量情報−数値で表すことが出来る情報−中心でした。製品やサービスの差がなくなってくると、顧客は好き嫌いで商品や店を選ぶようになります。ということは、顧客の心理や感性をもっと重視していかなければならない。
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