「鍋焼きラーメン」
鍋焼きラーメンとは、器が土鍋であるラーメンのこと。高知の須崎市で生まれた。人口約 2 万68 千人に対し、取扱店が 50 軒弱。須崎市は「鍋焼きラーメン」で、町おこしをしようとPRなどに懸命だ。鍋焼きラーメンの歴史は古く、元祖は昭和
20 年代に創業した「谷口食堂」(現在は閉店)で、出前する際に主人の粋な心遣いで冷めにくい様、ホーロー鍋にラーメンを入れたのが始まり。(現在では、より冷めにくい土鍋を使用している)
鶏ガラで取った醤油味の熱いスープに細麺のストレート麺、鶏肉、ネギ、ちくわ、生卵といったシンプルな具材がのって、付け合せに古漬の沢庵がつくのが定番。鍋焼きゆえ、最後まで熱いラーメンが楽しめるご当地ラーメンなのだ。高知の人は中途半端が嫌い。熱いラーメンが、熱いまま最後まで食べることが出来るようにと考え出されたのではないか。
鍋焼きラーメンで有名な橋本食堂が製造するご当地鍋焼きラーメン高知名物 須崎の橋本食堂 鍋焼...
「ぼうしパン」
丸いパンの上にカステラの生地が、ぼうしのツバのようにかぶさっているのが、ぼうしパン。実はメロンパンの製造過程でできた偶然の産物。メロンパンは、パン生地の上にビスケット生地をのせて焼き上げる。メロンパンを作っていく中で1つだけメロンパン用の生地を乗せ忘れ、たまたま、近くにあったカステラ生地をかけたところ、生地が下にたれ、このようなぼうしのような形になった。当初は、『カステラパン』と呼ばれていたそうだ。(参考 「ネットプライス」のホームページ) 高知の人は何事にも大雑把。ミスした時もパニックなどにはならず、「エイ!ヤッ!」とやるタイプなのだ。几帳面で慎重な人であれば、生地をのせ忘れるミスはしなかったし、のんびりしている人なら、カステラの記事を載せることはなかったから、ぼうしパンも出来なかったに違いない。焼き上がって食べてみたらうまい。それから、試行錯誤を繰り返し、「ぼうしパン」の名前で売り出した。一風変わった名前と形、そして誰からも好まれる優しい味わいがうけた。実は高知の人は新しいもの好き。流行にも敏感だ。その後、先代自ら、同業者に作り方を説明したため、ぼうしパンを売り出す店が増えていった。商売敵に教えてしまうところも、いかにも大らかで駆け引き嫌いな高知県人らしい。現在は、県内、どこのパン屋さんで製造しており、高知県民のみならず、今や全国にファンがいるそうだ。高知の人は非常に郷土意識が強く、Uターン率も高い。ぼうしパンは、「我々のソウルフード」という意識が強いうえ頑固なので、この先10年たっても20年たっても食べ続けるだろう。
★土佐山田のぼうしパン(帽子パン)★(お菓子・スウィーツ)【お買い物マラソン1215】10P08mar10
ご当地グルメ研究所