「バリそば」
バリそばは、山口県の山口市とその近郊で食べられている麺料理。まずは豪快な盛り付けにびっくり!なんと一人前なのに、直径約50cmほどの皿に盛られて登場。スープがこぼれてしまわないか心配になるほど。ぱっと見、長崎名物の皿うどんのような印象だが、こちらはより麺が太いのが特徴だ。きつね色に香ばしく揚がった麺の上には、キャベツ・たけのこ・しいたけ・キクラゲ・にんじんなどの野菜と、いか・かまぼこ・ひらてん・豚肉などでまさにボリューム満点。鶏がらでとったスープに、とろみはさらっとゆるめ。さりげなくきいた酸味が特徴。スープで麺を柔らかくして、酢または酢醤油をかけて食べるのが一般的。名前は、揚げた麺が「バリバリ」している、食べたときに「バリバリ」音がするところから来ているという。山口市にある春来軒(しゅんらいけん)が元祖であるといわれている。スープの具も多いが麺の量もとにかく多く、店によって異なるが、1人前で2〜3人前くらいの量で出てくる。1人で食べる場合は2〜3人前を豪快に食べるのが、山口県人らしいし、3人前や5人前を大勢で取り分けて食べるのも、先輩・後輩のつながりなど仲間を大事にする山口県人らしい。ちなみに博多長浜系とんこつラーメンでも、麺の茹で具合で、粉オトシ、ハリガネ、バリカタといった堅いものがあるが、これは極細麺。太麺でやるところが負けず嫌いの山口っ子なのかも。
ご当地グルメ研究所