「南高梅(なんこううめ)」
南高梅とは、梅の品種のひとつ。主な生産地は和歌山県であり、その果実は最高級品とされる。2006年には地域団体商標制度の認定第一弾として、南高梅は地域ブランドとして認定されるに至った。梅生産量日本一を誇る和歌山県を代表する品種であり、梅のトップブランドとしてその名は広く知られている。果実は非常に大きく、種は果実のわりに小さめであり、果肉が厚くて柔らかいのが特徴。おもに梅干しや梅酒に加工される。和歌山県のみなべ町が発祥の地であり、かつ生産量も多い。南高梅を使用した梅干しは最高級品であり、中国産の梅を加工した梅干しに比べて2倍以上の価格差がつくことが多い。価格が高くなる原因としてはその味や食感などもさることながら、果肉が柔らかいために潰れやすく、機械化にあまり適さないことも挙げられる。明治時代に和歌山県の旧・上南部村(現・みなべ町)で高田貞楠が果実の大きい梅を見つけ、高田梅と名付けて栽培し始める。1950年に上南部村優良品種選定会が発足し、5年にわたる調査の結果、高田梅を最優良品種と認定。調査に尽力したのが南部高校の教諭であったことから南高梅と名付けられ現在に至る。 地元に人にいわせると、本当にいい南高梅は梅酒にしてもしわくちゃにならないという。最近は中国産の南高梅も増えているが、和歌山は人がいいせいか、みかんをはじめ、鰹節や醤油などNO.1をとられたことがある。南高梅はそうならないことを祈りたい。
    
【梅干】紀州南高梅使用白干梅 600g プラ容器
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