「伊勢うどん」
この伊勢うどん、いつ頃から食べられていたのかは定かではないが、その歴史は相当古いようだ。昔は素うどんと呼ばれ、古く江戸時代以前よりこの地の農民はうどんに地味噌からできた「たまり」を少しかけ食べていたのが初めだといわれている。その後、鰹節などでだし汁を加え食べやすくしたのが『伊勢うどん屋』の始まりで約360年前に浦田町橋本屋七代目、小倉小兵さんがうどん屋を開業した。伊勢うどんは元来土着の味だが、伊勢を訪れる旅行者もその味に舌鼓を打ったという。中でもその昔、古市にあった「豆腐六(どぶろく)」は、外宮から内宮に向かう道すがらこのうどんを食べてきた、というのが旅の土産話になるほど評判の店だったという。(伊勢市観光協会のホームページより)伊勢うどんは、伊勢商人の節約精神にピッタリのものであり、うどんを提供する側としてもロスが出ない、食べる側としても待ち時間が短く、速く食べられて時間に無駄がないことが人気の秘密だろう。
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