「日本酒好き」
都道府県別に日本酒を最も飲むのは新潟県だが、地域別であれば飛騨高山地区かもしれない。高山には日本酒の蔵元が8軒、飛騨地方全体で13軒ある。これだけでも、人口規模からみると凄いが、結婚式も驚く。結婚披露宴では、立会人が相撲の優勝力士が飲むような大きな杯に、日本酒を五合注ぎ一気に飲み干すと、また大きな杯になみなみと注いで、前の人から順に飲んで後ろに渡す。これを2、3回繰り返すのだ。さらに、高山の貸し切りバスには、必ず「酒かん器」が装備してある。「酒かん器」とは日本酒の一升瓶をおかんする装置のことで、高山以外では、大阪の貸し切りバスの一部にあるぐらい。団体旅行の場合は、バスに乗ったとたんから、酒を飲み始める。主催者がお燗した一升瓶を前のお客に渡し、それぞれコップに注いで後ろに渡して行くのだが、たまに、大きな「マイ湯飲み」を持参する人がいて、なかなか後方の人まで日本酒がわたらないこともあるそうだから、いやなんとも凄まじい。
下呂「トマト丼」
トマト丼は、岐阜県下呂温泉の新名物。ご飯の上に甘辛に炒めた飛騨牛とタマネギをのせ、さらに下呂周辺の特産品「フルーツトマト」をのせたもの。牛丼の上に湯煎したトマトのざく切りをのせた丼と言ったほうがわかりやすいかも。味が想像できないところはあるが、これが意外にもうまいのだそうだ。牛肉の肉汁と生トマトの甘酸っぱさがミックスされて、それがご飯にしみ込む。下呂温泉の飲食店で食べることが出来るが、店によって、味や価格など異なる。地元の商工会が、客足の落ちた温泉街の振興策に、地元の名産フルーツトマトを使った名物料理として2001年に考案したといわれている。
ご当地グルメ研究所