やきとりと油揚げ

(写真提供 秋吉)
福井県はやきとりを日本一食べている地域だ(福井市世帯当たり購入金額2685円/年 2006年 家計調査 総務省)。ついでに言えば、天ぷら・フライも最も食べている(同11125円/年)。福井県の人に言わせると、これは福井市に限らず福井県全域で見られる傾向らしい。逆に、他の地域に比べ外食費は少ない。福井の人がやきとりや天ぷら・フライをよく買うのは、共働き日本一(共働き世帯比率60.5% 国勢調査)が一因だが、もうひとつ、福井のやきとり店「秋吉」の存在が大きく関わっている。秋吉はやきとりを中心にした串焼きと揚げ物の店で福井市内9店、その他福井県内に15店、さらにお持ち帰り専門店が6店、加えて出張サービスや移動販売まで行っている。福井県民にとっては、なくてはならない存在なのである。昭和34年創業、独自の焼き方でおいしいやきとりを提供、人気を博し現在ではFCを含め東京から広島・愛媛まで132店までになっている。福井県民だけではなく、全国各地にもなくてはならない存在になりつつあるのだ。ホームページにある「商売の秘訣」も一見の価値がある。


福井県は油揚げの消費量が日本一(6452円/年 04-06年平均 家計調査)の地域で、人々の食生活には欠かせないものになっている。油揚げの中では、国産大豆と白山禅定の清水と天然のにがりを使い、木綿豆腐を伝統の製法で40分〜50分、一枚一枚心を込めてじっくりと揚げる谷口屋の「竹田の油あげ」が有名だ。1辺は約15cm、厚さは約4cm。これだけ大きいと一見厚揚げという感じがするが、これが竹田の油揚げなのである。厚さは携帯電話の2倍ほど。しかし、ふつうの油揚げや厚揚げとも違う、唯一無二の食感の秘密は、油揚げの中の気泡。この無数の気泡が、これだけの厚さでもジューシーでふんわりとした味わいを醸し出しているのだ。それでいて、表面の皮はカリッと揚がっていて香ばしく、その食感はまるでフランスパンのよう。(谷口屋のホームページより)
(写真提供 谷口屋)

「さわやか」
福井県、石川県で販売されている清涼飲料水。福井県では敦賀市以北で販売されている。正式な商品名は「さわやかメロン」(但し、パッケージには「ローヤル さわやか」と書いてある)。飲んだ後の爽快感から「さわやか」と名づけたと言われている。メロン味の炭酸ジュースだが、果汁は一切入っていない。白山山系の九頭竜川の伏流水を使っていて、微炭酸のため優しい口当たりで、後味にはどこか懐かしさが漂う。 この「ローヤル さわやか」は、福井市の北陸ローヤルボトリング協業組合が1970年代に製造開始。発売当初は「あたりくじ付き」ということもあり、駄菓子屋等を中心に年間120万本を出荷していた。大手飲料メーカーに押されて、販売量は減少していたが、福井・石川でしか販売されていないということと、そのレトロさがうけ、一部のB級グルメ達の間で話題にもなっている。福井市内の小売店などでは、一瓶340ミリリットルで80〜90円、ペットボトル(1.5リットル)で250円とリーズナブルな価格で販売されている。(参考 ふくいウェブ・ネット)  子供でも飲みやすい微炭酸で、そのまま飲むだけではなくアイスを入れてクリームソーダしたり、焼酎を入れてメロン酎ハイもオオスメ。
ご当地グルメ研究所