「もんじゃ焼き」

もんじゃ焼きは、東京の下町と埼玉県東部、群馬県東部と栃木県南部で見られる料理。もともとは、主に間食として供された。小麦粉を溶かす水の量がお好み焼きに比べてはるかに多く、タネにソースなどの調味料を一緒に混ぜ込んでしまうのが特徴である。もんじゃと略されることも多い。1819年刊の『北斎漫画』に、「文字焼き屋」の挿絵があり、この時代既に江戸にもんじゃ焼きに類するものがあったことが分かっている。焼くときにタネで文字を書いて遊んだことから「文字焼き」と呼ばれ、それが「もんじゃ焼き」となったとの説が有力である。東京の浅草が発祥地といわれている。広く認知されるまでは、東武伊勢崎線沿線のみにあった料理であった。東京でも、下町の江東区・台東区・北区などではよく食べられているが、山の手地区での浸透は低い。文字焼きがルーツというのも、頭でっかちな東京らしい。                   
ご当地グルメ研究所