「ゆで落花生」
落花生農家しか知らない「ゆで落花生」。その年の出来を図るためにとれたてを茹でたもので、従来の加工品とは異なる柔らかな食感に、ほんのり甘く香ばしい、何ともいえない美味しさがある。国内産の落花生の約75%は千葉県産、中でも八街市の生産量は全国一位なのだ。落花生の栽培に適しているのは火山灰地。それで関東ローム層の千葉が産地となった。旬である8月末から9月いっぱいのわずかな期間に、一つ一つ手でもいで収穫した国産をすぐに塩ゆで。さらに急速冷凍で旬の味を閉じこめました。これまでは落花生の産地に限られていた取れ立ての塩茹で落花生が、冷凍流通やレトルト加工されることにより各地で通年食べられるようになった。 千葉県の落花生の奨励品種は「千葉半立(はんだち) 」「中手豊(なかてゆたか)大粒」「郷の香」の3品種。なかでも最高品種である千葉半立が有名。強い甘味があり こってりとした味の落花生で、数多い品種の中でも落花生の王様と呼ばれているが、ゆで落花生は、水郷(小見川の神里地域)の、ゆで落花生用に育成された『郷の香』が、一番美味しいと言われている。さっぱりとした甘みが特徴で、ゆで落花生は、長崎の大村市や静岡にもあるらしい。大村市も落花生の産地なのだが、農家が出荷できない規格外等の落花生をどうにかできないかと考え、ゆでてみたのが始まりだという。

【千葉県産落花生】ビールにピッタリ!あとを引く美味しさ!!生産農家でしか味わえなかった新...
成田山のうなぎ
800mもある成田山参道は、古くからの旅館や料理店が軒を連ねており、このうちなんと50ほどがうなぎ料理を出す。一地区で、これほど沢山の店でうなぎを味わうことができるのは全国的にも珍しく、成田はまさに「うなぎの街」なのである。なかでも有名なのは、川豊をはじめ鰻福亭、下田康生堂。 江戸時代中期、成田は門前町としての色を濃くして行った。江戸との間を結ぶ成田街道をはじめ、利根川の木下河岸(印西市)、常陸国を結ぶ滑川河川、香取・佐原・芝山・九十九里などを結ぶ道などが集中する交通の要衝として栄え、参拝者以外の旅人でも賑わった。参拝者の増加と共に、飯屋や居酒屋などが次第に専業化していった。その昔、成田市は印旛沼や利根川などで鰻や鯉の川魚漁が盛んな時期があり、その多くが成田山に集結し100年以上もの歴史を持つという。もともとは、うなぎ料理というより川魚料理としてお客に出していたようだが、江戸でうなぎの人気が高まるに連れて、夏場のうなぎ料理を売り物とするようになったらしい。
ご当地グルメ研究所