「MAXコーヒー」
茨城でコーヒーと言えばMAXと言われるぐらい、有名なのが缶コーヒーの「MAXコーヒー」。茨城と千葉、それに栃木の一部しか販売されておらず、別名「ちばらきコーヒー」とも呼ばれた。ただ最近は全国各地の自販機に置いてあり、先日因島に行った時、船の発着場の自販機にもあったほど。茨城や千葉の人は子供の頃から飲んでいて、通学列車では窓際にMAXコーヒーがずらっと並ぶことも珍しくなかったという。私も、たまたま何年か前、テレビの取材の時に初めて飲んだ。飲んだ瞬間はコーヒー牛乳のようだが、後口がとにかく甘い。缶を見ると、なんと練乳が入っているのである。だから、コーヒー好きには敬遠される味で、「甘さがMAX」コーヒーと言われるゆえんでもある。しかし、このMAXコーヒーは、1975年に発売されて以来のロングセラー商品なのである。(現在は日本コカコーラのジョージアシリーズに組み込まれている)茨城や千葉は保守的な人が多い。これは肥沃な土地に加えて海の幸、山の幸にも恵まれた生活しやすい土地であることが影響している。だから、若い頃から馴染んでいる甘いMAXコーヒーを飲み続けているのである。そういえば、茨城の人は男女とも甘い洋菓子好きだ。
「水戸納豆」
極上!本場水戸納豆の『丹精』と他2種類を詰合せました。贈り物・お中元お歳暮ギフトにもおスス...
糸引き納豆は、源義家が奥州征伐への途中、水戸付近で休息した折、馬の餌にするワラの上に捨てられた煮大豆がほどよく発酵しているのを発見。義家自ら食べてみたところ、いたく美味であったことから、家来に命じて研究させたのが、今日の糸引き納豆の始まりといわれている。(但し、義家の奥州征伐にまつわる同じような納豆伝説は、岩手県、山形県、栃木県などにも残されている)。水戸納豆は、今日の主流である小粒大豆を使用したのが特徴。もともと水戸は、土地が悪く、大粒の大豆が育たなかった。そこで、小粒の大豆を植えて、そのまま食べたり、稲のわらに包んで自家製の納豆を作っていた。明治時代に、水戸の笹沼清左衛門が宮城から技術を導入、伝統的家内工業ではなく近代的食品工業として製法を確立。明治22年、水戸に、鉄道が敷設され列車が走るようになって、人気になり、「水戸納豆」は全国的に有名になったといわれている。茨城の人は自己主張が強いため、相手に合わせるのが苦手。お世辞なども言えないから、商売に向いている性格とは言い難いが、反面、何かを作るのは得意なのである。
ご当地グルメ研究所