「芋煮会」
芋煮会は、河原で里芋を煮て食べるパーティのこと。山形城主・秋本但馬守の野宴の名残りとか、千歳山の界隈の山芸者の発案とか、最上川船頭が始めたなどの説がある。親睦を深める行事として、家族、友人、地域、学校、職場で行うことが多く、東北の秋の風物詩となっている。「芋煮会」の原型が行われた背景として、米が容易に保存出来たのに対し、寒冷地の東北地方では、食用の里芋を越冬させるには囲炉裏や屋根裏などの温度が高いところで保温が必要で、保存が難しかったため、厳冬期前に消費する意味合いもあったと考えられる。青森県に「芋煮会」がないのは、当時の里芋の栽培限界より北にあったこと、関東地方以南で見られないのには、里芋の保存が容易であったことなどが考えられる。山形県内でも,内陸中南部は「すき焼き風」、庄内地方では、豚汁風芋煮が一般的である。この芋煮会、人間関係を重視し、かつ、経済感覚の鋭い(里芋を無駄にしない)・いかにも山形県人向けの催事といってよい。

全国推奨観光土産品審査会【食品の部】最高賞受賞米沢牛入りいも煮(2人前)


ひっぱりうどん

「秘密のケンミンSHOW」で紹介された山形の「ひっぱりうどん|ひきずりうどん」をみんなで楽し...
大きな鍋でたっぷりのお湯を沸かし,乾麺のうどんを入れる。やや固めに煮えたところで火を止め,食卓の中央にそのまま持ってきて,その鍋からうどんをひっぱりだしてアツアツのところをタレにつけて食べる。これが、ひっぱりうどんの名前の由来。このタレが重要で、それぞれの家庭で異なるが、基本的には納豆が入るのが特徴で、さらに卵、ネギ、鰹節を醤油でからめたものに、うどんにからめてズルズルっと食べる。他にサバ缶やとうがらしをつけることも多い。昔、山形盆地の扇状地では小麦がたくさん作られていた。この地方の農家が冬、ごはんやおかずが足りないときに、その補いとして作った重宝な食べ物だったという。今でも山形は共働き比率日本一のところ。安くて簡単に作れて、かつ、おいしいとくれば人気メニューになるのは当然なのだ。
ご当地グルメ研究所