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茶がゆ

    
 【奈良みやげ】 大和の茶がゆ

奈良でおかゆと言えば「茶がゆ」。昔、「大和の茶がゆ、京の白かゆ、河内の泥食い」と言われたように、大和では茶を入れて炊き、京都では何も入れない白いかゆだが、これに対して河内では泥のように固く炊くと言われ、かゆの炊き方にも同じ関西でも、それぞれの土地によって異なる。奈良の茶がゆは、さらっとしていて、粘りがないのが特徴。米を茶で炊いたかゆで、1200年前に始まった東大寺二月堂の修二会(お水取り)の練行衆の食事として供されてきた歴史があるという。さつま芋やかき餅など季節の食材を加えたり、暑い夏は、冷たく冷やしたりと、季節の味の変化を楽しんできた。奈良では、「大和の朝は茶がゆで明ける」と言われるほど、日常食として生活の中に受け継がれており、親しみを込めて「おかいさん」と呼んでいた。ただ、近年、奈良の人たちの食生活もすっかり変わり、若い人たちには茶がゆを食べる習慣はなくなっているようだ。 「奈良の寝倒れ」という言葉がある。これは、太陽が出たら起きて仕事をはじめ、太陽が沈むと寝るという農業中心の地域だったこともあるが、奈良県人の消極的な性格を表している。つまり、「寝てばかりいて何もしないから、身上をつぶす」という意味なのだ。土地が豊かで、温暖で天災も少なかったから、のんびりした気質になった。保守的で生活は堅実。さらっとしていて、粘りがない「茶がゆ」は、淡泊な奈良県人にとってピッタリのご当地グルメなのである。

スタミナラーメン


ピリッとうまい!【奈良天理スタミナラーメン】名店生ラーメン2人前スープ・炒め油付


奈良県のラーメン店では、たいていの店がスタミナラーメン(スタメン)を出している。定食屋でも出す店があるほどなのだ。チェーン店で県内で店舗数が多いのは、天理スタミナラーメンの11店、次いで彩華ラーメンの7店。また大阪の有名店、神座(かむくら)も発祥は奈良である。 スタミナラーメンの特徴は、豚肉、白菜、韮等を炒め豆板醤でピリ辛に炒め、とんこつやトリガラベースのラーメンに具として入れる。豚肉と野菜を炒めることで、スープにほのかな香ばしさが加わり、豚肉、野菜、麺、それぞれの素材が持つ味を引き立たせる。少し黄色味かかった醤油味のとんこつベースのスープは、甘味も感じるマイルドな味わい。辛いけどまろやかで、ボリュームたっぷりのこだわりラーメンである。サイズは大と小があるが、小といってもボリュームは普通のラーメン並み。 奈良市南部の橿原市にも、有名なスタミナラーメンの店があるし、香芝市にもホルモンが乗ったスタミナラーメンを出す「元祖スタミナラーメン」がある。また、法隆寺スタミナラーメンもある。たこ焼き屋にもスタミナ焼きがあるし、スタミナ焼きそばもある。どうも、奈良県では「スタミナ」が好まれるようだ。奈良県人がスタミナが好きなのは、大阪への通勤でくたびれている人が多いのか?それとも人はいいが、大阪人ほどのバイタリティがないためではないか?

             
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