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エリアマーケティングのヒント

出身地域別顧客の性格

                                                       
北海道 札幌圏…人間関係重視型ではないため,条件さえ合えばビジネスは容易。 逆に昔から取り引きしているからといっても安心は出来ない。損得を合理的に考えるから,少しでも有利な方へヒョイヒョイと乗り換える。 新しいもの好きなので,「新製品」や「新提案」などを武器にするとよい。
青森 県東部…いわゆる商人タイプは少ない。慎重だから,時間はかかるが, 誠実で人がいいから,足繁く訪問すればなんとかなるが,八戸の顧客は特に価格意識が強いから,ある程度の値引きが必要。
県西部…いわゆる商人タイプは少ない。強情なようでも, 誠実だから,足繁く訪問すればなんとかなる。人脈があれば最大限利用すること。青森の顧客は比較的新しいもの好きだが,まず顔を売ること。弘前は人間関係作りに時間がかかるが, 見栄張りなので,高額商品や高級品に関心が高い。
岩手 内陸北部…ハッタリのない手堅いビジネスをする。信用されるまでに時間がかかるし,急激な変化には反発するから,じっくり攻めること。新製品も様子を見てからという顧客が多い。あとはアフターサービスで勝負。
宮城 決して商売上手ではない。何よりも一円でもよけいに儲けようという執着心が薄い。金銭感覚がおおらかで,のんびり屋だからつきあいやすいが,焦らずじっくり時間をかけて人間関係を作ることが前提。 一度人間関係が出来ればあとは楽。保守的だから,新しいものに対する反応は遅い。また,衝動的ではないので,プレゼンテーションや説明が重要。
秋田 金にはおおまかだし,計画性にも欠けるから堅実経営とは言い難い。新しいもの好きなので,「新製品」や「新提案」が効果的。また,衝動的な性格の人が多いので,ムードにのせるのが一番。 昔ほどではないが,酒の強い人が多いので,アルコールのつきあいはほどほどに。            
山形 保守的で商売は手堅い。価格にうるさいから,値引きなどで泣かされる。全般的に人間関係重視型の顧客が多いから,まず「顔」を売ること。権威に弱いので,上司と一緒に訪問するか,紹介者がいると信用される。   
福島 中通り…決断が速いから,押すときはぐっと押すこと。特に福島市は一流ブランド志向の強い。郡山は値引きを覚悟すること。
茨城 県北部…言葉がやや乱暴に聞こえるし,とっつきにくく見えるが,人はいい。保守的なので,時間をかけて,信用を得ること。
県南部…ビジネスライクの対応でOK。
栃木 いわゆる「東北的」な人が多い。消極的で変化を好まないから,時間がかかる。新製品の取扱も遅い。足繁く通うしかないが,一回取引きできれば,律儀だから,継続は楽。
群馬 ムードに乗りやすいタイプが多く,昔から「セールスしやすい」顧客と言われてきた。計算より感情で動く顧客が多いので,情で攻めること。新しいもの好きだが,気が変りやすいので,工夫が必要。
埼玉 商売上手とはいえない顧客が多いから,つきあいはラク。ビジネスライクの対応でOK。自己満足しやすいので,欲をもたせるように。東京志向が強いので,東京の情報を提供すること。さいたま市でも浦和は意外にプライド高い。
千葉 県東部・南部…ワンマンだが,イマイチ向上心が不足しているので,欲をもたせること。東京志向が強いので東京情報の提供が効果的。また女性が強いので味方にすれば百人力。
県北部…ビジネスライクの対応でOK。
東京 下町…一生懸命に取り組めば,心意気に感じてくれる。情にもろい義理人情型の顧客が多い。話は単刀直入に。妙な駆け引きはマイナス。
山手…「差別化(他社とのちがい)のアピール」がポイント。アタマで考えてから動くから,論理的に説明すること。意外に義理人情も厚く,信用してくれる。
神奈川 横浜旧市街地…常に新しい提案が必要。東京対抗意識が強いので,地域密着ビジネスで。
他の地域…ビジネスライクの対応でOK。
新潟 人間関係が重視する人が多く,特に「ノミュニケーション」が不可欠。但し,酒は底なしなので,体に気をつけること。新潟市出身者は新しいもの好きだが,価格意識が強いので油断は禁物。
富山 呉東…合理主義の顧客が多いので,人脈作りに加え,品質やサービスなどで差別化を計ること。「顔」だけの商売は通用しない。
呉西…大阪商人的な顧客が多いから,価格意識が強い。駆け引きで振り回されないように。
石川 何を考えているかわからないうえ,過去のしがらみにこだわったり,固定観念の強い人が多いから時間がかかる。気が合えば全面的に信頼してくれる。 
福井 大阪的な体質をもつ人が多く,一筋縄ではいかない。人脈作りに加え,価格意識が強いので,価格対策など駆け引きが重要。支払いもしぶることも多いので要注意。
山梨 顧客との相性がポイントだが,価格意識が強く,値引きを要求されるうえ,商売上手で油断は禁物。プライドをくすぐるのもよい。
長野 堅実だから,倒産は少ないが,太っ腹な人が少なく,ミスは簡単に許してくれない。但し,松本は大目に見てくれる親分肌の顧客が多いが,価格意識の強いので,多少の値引きの覚悟は必要。クールな顧客が多いので,ビジネスライクに対応したほうがよい。
岐阜 県南部…価格意識が強いので,ある程度の値引きは覚悟すること。駆け引きで負けないように。また,過去,多くの戦いの場になったところだけに,なかなか人を信用しないところがあるが,あまり深く考えずに時間をかけてフランクにつきあえばよい。
静岡 県中部…商売熱心さに欠けるうえ,依頼心の強い他力本願の顧客が多いので,色々金がかかる。うまくイニシアチブを握ること。
県西部…価格にうるさく,駆け引きも上手なので,値引き対策をしっかり。また新しいモノ好きなので「新製品」や「新提案」を忘れずに。粘り負けないこと。
愛知 三河…信用されるまでに時間がかかるが,信用されてしまえば,きわめて緊密な関係になる。豊橋はおっとりした顧客が多い。岡崎は幹部が同行すると効果的。
尾張…何を考えているかわからないところがある。なかなか本音を出さないから,つきあうのに苦労する。信用されるまでに時間がかかるが,一度信用されてしまえば,きわめて緊密な関係になる。
三重 津の顧客はなかなか本音を出さない人間関係重視型なので,時間をかけて信用を得ること。高圧的な顧客が多い。北勢は価格意識が強い。粘りが重要。上野・名張は義理人情より,ビジネスライクな対応のほうがよい。
滋賀 金に細かいし,負けず嫌い。愛想はいいが,口と腹が違うことも多い。頑固で計算高いがビジネスライクにつき合えば,こんな合理的な顧客は少ない。商談はあくまでも論理的に。
京都 顧客の方から条件を提示しないので,ビジネスはしにくい。駆け引きに長けているので,こちらに有利に商談をまとめるのは容易ではない。また,長年の取引で安心していると,平気で有利な条件の方に鞍替えする。担当者だけではなく,上司も足を運ぶこと。理不尽なところがあっても,じっと耐えること。
大阪 機を見るに敏。利にさとく,小回りも利き粘りもある。とにかく金に細かいからつき合うのは大変。「考えときまひょ」などというアイマイ表現が多い。駆け引きを楽しむ顧客が多いから,商談に時間がかかる。イライラせず,価格で対応できればそう難しくはない。
兵庫 県東部…新しいもの好きだから,「新製品」や「新提案」で攻めること。特に神戸はブランド志向が強く,センスも大切。意外に頑固さが評価されるところでもある。プライドを傷つけないように。
県西部…人間関係を重視するから,時間をかけて信頼してもらうこと。価格意識も高い。プライドが高いので上手におだてることも必要。      
奈良 目先の金銭には細かく駆け引きも上手だが「損して得とる」ような商売は苦手。保守的で変化を好まないところだけに時間がかかる。なかなか人を信用しないが,「顔」のビジネスをすること。
和歌山 紀北…のんびりしているが価格にはシビア。ダンピングは当たり前と思っている顧客も多い。バリバリ売って儲けるというより,いかに安く仕入れるかを考えがち。情だけでは動かないので,ある程度の値引きはやむおえない。
鳥取 因幡…冒険は好まない。信用第一だから,時間をかけて信用を得ること。あまり調子のいい話を持ち出すと,警戒されて信用をなくすことも。
伯耆…金に細かく,攻めの商売をするので,油断は禁物。価格重視型だから,ある程度の値引きを覚悟すること。新しいものにも関心あり。 
島根 出雲…警戒心が強いが,一度信用されると,長いつきあいになる。時間をかけて信用を得ること。信用されると親身になってくれる。盆暮れのあいさつを欠かさないこと。
石見…色々言うわりには行動力がない。価格意識が強いから,ある程度の値引きは覚悟。新しいものにも関心がある。
岡山 計算高いうえに,口先だけのリップサービスが多いから,言うことを真に受けて,ひどい目にあう危険がある。クレームをつけて支払いを延ばそうとしたり,値引きを迫る輩もいる。また「昨日は昨日,今日は今日」と安いと平気でくら替えすることも多く,油断は禁物。常に気を緩めず,アフターサービスを徹底すること。
広島 昔から,派手好き,祭り好き,遊び好きで,どちらかというと商売は不熱心だが,突然心変わりすることが多いので,代金回収まで安心してはいけない。反対に不調に終わりそうな場合でも土壇場でひっくり返ることがあるので見切りは禁物だ。
山口 人間関係重視型だから,時間をかけて信用を得ること。信頼されれば,紹介もしてもらえる。             
徳島 堅実経営で損得勘定はしっかりしている。調子がいいから,外見で判断したり,言葉をうのみにして油断していると,ポンと取引先を変えられる危険性がある。逆に他社の取引先でも,条件によっては陥落させられる。
香川 熱しやすく冷めやすいところがあるが,積極的で小回りも利く。計画性もあり,案外商売は手堅い。金に細かくて,うるさくて,根がクールだから,つきあいには苦労する。常に新しい企画や情報を持って行き,マンネリにならないように。
愛媛 東予…堅実経営だが,価格に厳しく,値引きを迫るし,そのうえ支払いも悪いことがあるので,てこずらされる。ある程度の値引きは覚悟しないと,他社へクラ替えされるので油断しないこと。
中予…穏やかな人が多く,商売もおっとりしている。無理も言わないし,つきあいは楽。但して,アクの強い人は嫌われる。時間をかけて信用を得ること。
南予…細かいことにはこだわらない。本音でつきあえばよい。また「革新の南予」といわれるように,新しいもの好きなので,新情報や新しい提案を。
高知 堅実さに欠け,駆け引きができない激情家だから,商売は上手ではない。基本的には義理人情型だから,商品よりも人間を売り込むのが先。一度つながりが出来れば,長続きする。気心を知るには酒に限るが,酒が弱いと,人間まで安く見られる。
福岡 筑前…口先だけのリップサービスが多いから,言うことを真に受けて,ひどい目にあう危険がある。概して商売には不熱心。派手なイベント企画を盛り込んだ販促が有効。感情で動く人が多いから,人間関係が重要。気心を知るには顧客と一緒に遊ぶこと。価格対応も必要。
豊前…信頼されるまで時間がかかる。腰を落ち着けて「顔」のビジネスをすること。プライドが高いので上手におだてることも必要。
筑後…クレームをつけて支払いを延ばそうとしたり,値引きを迫る輩もいる。また安いと平気でくら替えすることも多く,油断は禁物。常に気を緩めず,アフターサービスを徹底すること。
佐賀 とかく人に頭を下げるのが嫌いで,お世辞も言わない。鍋島藩は大阪商人が驚く「経済大名」だったが,子孫は商売上手とはいえない。礼をつくしてつき合うこと。口数が少ないので,誤解が生じやすいから,確認をしっかりやるのがポイント。佐賀はまず信用してもらうこと。唐津はビジネスライクに付き合えばよい。
長崎 なんとなく商売している感じで,駆け引きも苦手。慎重さに欠け,苦しくなると神頼み。頼りにはならないが,裏切られることがないから安心できる。押して押して押しまくるといい。
熊本 感情を押さえることが下手で,ときには損することが目に見えていても,腹に思っていることをズケズケいうこともしばしば。そんな時は嵐がやむのを待つに限る。あとは,時間をかけて信用を得ること。
大分 一匹狼型の顧客が多い。商売に対する積極性がなく,何事にも「ほどほど」主義。新しく取引関係を結ぶまでには時間がかかり苦労する。だが,実直だから,一度取り引きできれば長くつき合ってくれる。
宮崎 真面目で柔和。金にも汚くないし,義理人情にも厚い。現状の取引を維持するだけなら,こんなにつきあいやすい顧客はない。しかし善人すぎて,おおざっぱなので商売は下手。その気になるまで時間がかかる。イニシアチブをとって,じっくり攻めること。
鹿児島 とにかく無愛想。人間関係を重視するように見えても,意外にクールで目先の即得で動く。長年つきあっていても,コロッと変わることがあるから安心はできない。こまめに顔を出すしかない。
沖縄 時間をかけて信用を得ること。時間にルーズなことに慣れること。価格意識が強いので,値引き,安売りを覚悟。支払いもよくないし,合理的だから取引がひっくり返ることも多い。
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