せきぐち的勉強のヒント その1


記憶について
 記憶には短期記憶と長期記憶があります。おおざっぱにいうと、人は最初は 短期記憶として一時的に頭に入れます。インパクトが強かったり、反復継続す る頭の長期記憶を保存する場所に保管されます。短期記憶のままですと、時間 の経過とともにどんどん忘れていきます。試験範囲が広いので長期記憶にしな いと試験に対応できないです。その一方で、短期記憶のまま忘れなければ、試 験にそれを発揮することができます。一夜漬けはある程度有効という訳です。 試験前1週間の勉強が試験結果に大きく影響するという話を聞いたことがあり ますが、試験が終わってしまうと忘れてしまうかもしれませんが、直前勉強も 試験突破には重要ということでしょう。  短期記憶は外部刺激に干渉されます。つまり、日常生活、仕事、ほかの勉強 等いろいろな事が頭に入ってくる事によって、それ以前に覚えた事を消してし まうのです。外部刺激が入ってこなければ、記憶は定着しやすいのです。睡眠 学習というのがありますが、寝る前に覚えた事はその後寝てしまえばその記憶 を干渉するものはありませんから、覚えやすいという事を利用しているのでし ょう。もっとも寝てしまってからは学習できませんから、テープなどを起きて いるうちに聞き始めて寝るまでの間に覚えた事だけしか効果は無いかも。  試験勉強で覚えた事は長期記憶として長く頭にとどめておかなくてはなりま せんから、ひたすら反復継続して覚えるという努力が必要です。ねばり強くい きましょう。

勉強は毎日やる
 特に通信、独学ですと勉強の進行を自分で決めながらやるわけですが、ブラ ンクができてしまいます。長い勉強期間の間には仕事が忙しかったり、プライ ベートで忙しかったり、体が疲れたりといろいろあります。そんなとき自分で 勉強机に向かうのはついおっくうになりがちです。私もそうでした。そんなと き「今日は休み。次に時間のとれる日にやろう。」ということなりますと、休 みが1日ではすまなかったりして、やがて長いブランクをつくってしまって、 勉強そのものをしなくなってしまうという事が多いです。  そんな事を防ぐためには、ちょっとずつでも良いですから毎日やる事です。 まとめてやらないと勉強した気にならないかもしれませんが、とにかく合格ま で2年3年かかるのは当たり前なのですから、第1の目標は勉強を続ける事な のです。  ちょっとやるといっても、いったん机に向かえば中途半端ではやめられませ ん。多くの場合は、予定より勉強をする事になります。もっと勉強するつもり だけどできなかったというより、ちょっとのつもりが頑張っちゃったよ、とい う誤算の方が良いではないですか。もちろん、本当にちょっとしかできなくて もでも、継続が続けば良いわけですし、きっと「次はもっとやらなくては。」 と自分を励ますことにもなります。
眠気がおそってくる
 勉強には眠気がつき物です。これを上手に調整して勉強するには、自分の体 調やどんなときに眠くなるかという身体のリズムを知っておくい必要がありま す。ほとんどの人は食後は眠くなると思います。私は夜勉強したので、夜の食 事は控えめにする、もしくは勉強してから食べるようにしました。眠くなる率 は低くなったと思います。実際に眠くなってしまっ多場合には、眠気をとるた めに自分なりの対処の方法もいくつか用意しておかないといけません。私は血 圧が低い方なので、ちょっと寝て起きるとすっきりしてまた勉強できました。 でも、いったん寝てしまうとその後は頭がぼーっとしてしまう人もいます。そ んな人は自分がどうしたらすっきりするかをよく研究しましょう。  口への刺激は脳を活性化する場合と脳を休ませる方向に向く場合と両方ある ようです。飴、ガムなど試してはいかがでしょう。ガムはアゴを動かすので、 アゴを通って脳に続く血流を促進して眠気をとる、と昔通った自動車教習所の 教官が言っていました。ミントの刺激が強いフリスクも良いかもしれません。 また、冷たい刺激で目を覚ますにはアイスノンベルトなどを使ったりしますが 最近は熱が出たときにおでこに付ける熱冷まシートが手軽で良いでしょう。ま だまだ色々あると思いますが、眠くなったときにそれをすぐに使えるよう、勉 強机に常備しないと意味がありません。眠くなると判断力も鈍ってしまって、 それらを取りに行くのさえ面倒ですから。  小さなお子さんを持つお母さん受験者さんたちは、朝に勉強するというケー スが多いようです。朝が苦手な私はすごいなと思いました。子育てをして、夜 中も泣き声で起こされ、さらにみんなが寝ているからと朝勉強をする。無理を せず、着実に勉強をしていかれる事を応援いたします。体調からいっても、受 験の必要が無くなった現在、自分を冷静に見つめても、私は朝は頭脳が働かな いです。人それぞれ、置かれた状況や自分の体調に応じた勉強をしましょう。
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