いつもお世話になっています。
国民年金、被保険者資格の取得喪失の時期について質問です。

『第一号被保険者の資格取得の時期は、20歳に達したとき』
とありますが、4月1日が誕生日である者が20歳に達したときの
資格取得の日は前日の3月31日であると聞いています。
なぜ前日なのでしょうか？

また、例えば5月5日が誕生日の者が20歳に達したときの資格取得
の日は、前日の5月4日なのでしょうか？
ご教授宜しくお願いいたしますｍ（＿＿）ｍ

上記の質問に補足です。

↑強制被保険者の場合です。

「年齢計算ニ関スル法律」という今も生きている明治時代の法律があって、
1. 年齢ハ出生ノ日ヨリ之ヲ起算ス
2. 民法第百四十三条ノ規定ハ年齢ノ計算ニ之ヲ準用ス
となっています。

民法第140条により、年を単位とする期間計算は原則翌日が起算日ですが、「年齢計算ニ関スル法律」はその第1項で「出生ノ日ヨリ之ヲ起算ス」と書いてあるので、民法第140条にかかわらず誕生日が起算日になります。

さらにこの「年齢計算ニ関スル法律」は第2項で民法第143条を準用していますが、民法第143条によれば年によって期間を定めたときは、その期間は暦に従って計算し、かつその期間は、最後の年においてその起算日に応当する日の前日に満了することになっています。

ここでいう「起算日に応当する日」は年齢計算で言うと誕生日ですから、その前日が「その期間が満了する日＝歳を取る日」になります。

nemutaさん、ありがとうございました。

明治時代の法律が今も生きているんですね。
ただ、せっかくご回答いただいたのですが、
私の能力が低いため、理解できません…。

できたらでよろしいのですが、もう少し補足説明を
宜しくお願いいたします。

できが悪く申し訳ありません。

簡単に言ってしまうと、日本の法律では、人がある年齢に到達するのは誕生日ではなく、その前日なのです。

例えば昭和61年4月1日に生まれた者は、平成18年4月1日に20歳の誕生日を迎えますよね？

この場合の年齢の計算はNo13213で書いたように、誕生日（昭和61年4月1日）から起算します。

年齢は年を単位に計算しますから、起算した日（誕生日である昭和61年4月1日）の応当日（1年後の誕生日である昭和62年4月1日）の「前日」、つまり昭和62年3月31日に1年の期間が満了します。

1年の期間が満了したら1歳ですよね？

このような理由で、昭和61年4月1日生まれのこの人が1歳になるのは、1歳の誕生日である昭和62年4月1日ではなく、法律上は昭和62年3月31日なのです。

同じ理由で、この人が20歳に達するのは20歳の誕生日である平成18年4月1日ではなく、法律上は平成18年3月31日なのです。

ですから第1号被保険者になるのも平成18年3月31日なのですよ。

nemuta様、

やっと理解できました。
すごく分かり易い回答本当にありがとうございました。

私は初学者ですが、法律って、ややっこしいですね。（^^ヾ
勉強がんばります。
ありがとうございました。