オリンピア(OLYMPIA)

ABOUT OLYMPIA
 言わずと知れたオリンピック発祥の地であるオリンピアはペロポネソス半島の西部イリア地方の谷あいにある。ここにはゼウスをはじめとする神々を奉った神殿やオリンピック競技に関する建物が散在している。ギリシャ各地にあるゼウスの聖域の中でオリンピアの遺跡は最も重要で、しかも一番よく知られている。デルフィとは対象的で、こっちが荒々しいのに対してオリンピアの方はなんとなく優しさや静かさがあり女性的である。またオリンピアは平地にあるため、周りを緑に囲まれ、とてもうつくしいところである。


古代オリンピック
 古代オリンピックは、夏至のあとの満月の日に行われた。7.8月の暑い時期に行われたが、これは当時のギリシャでは新年だった。4年毎に行われ、後になってこの4年間を1オリンピアードと呼ぶようになった。初めは1日だけだったが最盛期には5日間行われるようになった。参加者はとても厳しく選抜され、認められた選手しか参加できなかった。のちになって少年の競技も加えられた。
種目は短距離走だけだったが、次第に増えて21種目にもなった。審判は初めは1.2人だったが10名に増えた。採点もユニークで、戦車競技では戦車の美しさと台数を審査して所有者に優勝の栄誉が与えられた。(つづく)