シュリーマン
シュリーマンは、7才の時に父親からホメロスの英雄詩「イリアス」「オデュッセイヤ」やトロイの伝説の話を聞かされて本当の話だと確信して、いつか自分の手で発掘してやろうと心に決めていた。資金集めに仕事に励むいっぽうでヨーロッパ7か国語をマスターした。やがて、商人として成功し、莫大な資金を手にしたシュリーマンは発掘にとりかかったのであった。話がずれるが、この発掘前にシュリーマンは世界一周をしているのだが、このとき日本にも立ち寄ったそうである。話をもどそう。1871年、トロイで遺跡を発掘、1976年にはミケーネで遺跡を発掘した。彼の壮大な予想と夢はこのときにかなったのであった。ミケーネの遺跡からはおびただしい黄金の財宝が発見された。(アガメムノンの黄金のマスクが有名、今はアテネの考古学博物館に展示中)この発見によって、ホメロスの詩にある「黄金に富むミケーネ」が立証されたのであった。
みどころ
ミケーネの遺跡はほとんどが墓である。だからこそ財宝が出てきたのだが。遺跡の周りには9基の蜂の巣型の墓地がある。もっとも形をとどめているのは「アトレウスの宝庫」である。しかしここはシュリーマンが発掘する前に墓泥棒に荒されて何もなかったようである。(ということは厳密に言うとこの墓泥棒がミケーネの第一発見者になるのでは?)「アガメムノンの黄金のマスク」の出たのは城壁のなかにある円形墓地で、ここで黄金のマスクが6個発見された。
それから「ライオンの門」が遺跡の正面にある。