最終更新日2000/7/14

エクスカリバー/シトラスの風 (98/8/2 1000days劇場)


「エクスカリバー 美しき騎士たち」 脚本・演出 小池修一郎
宙組おひろめ公演!
といってこれ書いている今は、とっくにずんこちゃん退団後という時期です。すみません。

「エクスカリバー」評判良くなかったみたいですけど、私はけっこう気に入ってました。 自分がもともと中世騎士物の雰囲気が好きだということもあります。 たしかにしょーもないといえばしょーもないけど、華やかで楽しくてよろしかった。
某先生にありがちな(ゴメン)人物の性格破綻や気持ち悪さ、後味の悪さ等いっさい無いのが 爽やかです。

貴種流離物、明るく爽やかで気性の良い若者が実は王子様で、 自信のないのを(これがまたずんこちゃんの当時の雰囲気にぴったり) のを皆で励ましてこれから新しい国をつくっていこー! とは、まさに新組、そして若い新トップの誕生にふさわしい作りで、 お披露目公演の見本みたいです。小池先生の職人技を感じる。

冒頭の「早く芝居をはじめましょうよ!」というところも演劇ちっくで 宝塚では新鮮だし、 お祭り気分になれて良いですね。

やっぱり小池先生て、宝塚一ミュージカルちっくな作品を描ける先生ですな。 ずんこちゃんと鹿のじゅりさんがとつぜんズンタカズンタカと躍り出すところとか 実に実にいいですな。

ディズニー映画をお手本にしたような、勝ち気で行動的なお姫様の 花總は余裕のよっちゃん。
男役陣もずんこちゃんはじめでっかい男役を揃えたから騎士の衣裳が映えて たいへん美しい。
たかこちゃんの2枚目半悪役も笑えた。
ゆらさん、マユさん、なばちゃんといった脇役陣もそれぞれ似合いの役柄で大活躍で楽しいこと。 特にゆらさん、 定番のムチふりまわしもいいし、 「ぞっとするほどきれーよー」というせりふまわしが最高でした。 このせりふ未だに頭の中にこだましていますよ。ああゆらさんてステキ。
なばちゃんも力強くて良かった。
じゅりさん退団とは残念。
ワタル君がいまいち存在感なかった。

ずんこちゃんがエクスカリバーを抜く場面がいいですねワクワクしますね。 まさにスペクタクルですね。
急に「ガーン、ガーン」と音が大きくなるのが最高。
こういうワクワクドキドキスペクタクル場面て意外に最近の宝塚に少ないような気がします。 「海のトリトン」世代としては、 ぜひずんちゃんに「エークースーカーリーバー!」と絶叫していただきたかった! あのいいお声で!


「シトラスの風」 作・演出 岡田敬二
タイトル通り、これまた爽やかで色の綺麗な、夏向き(東京だけか)のショーでした。

テーマ曲がいい。
みなさんスラリとしているので見栄えがよろしい。
花占いが可愛い。
大ロケットは「ラカンタータ」星組に比べ、人数少ないせいか、いまひとつつまらない。

ぜんたいに、ずんこちゃんの歌を活かした、新出発の意気込みを感じさせる、 よい舞台でした。(お芝居ともども)


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