ち い さ な た び う ち | 5年ぶり2度目の阪神競馬場 |
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全日空413便は明石海峡大橋を眼下に収めながら、ゆっくりと高度を落としていく。右側の窓には美しい神戸の夜景が広がった。3年前、2回に渡る「修行の旅」で、全日空の就航する空港は休航している三宅島以外全て降りた。そして2006年12月8日、神戸空港に着陸し、再びタイトル防衛を果たしたわけである。阪神競馬場に行くのにわざわざ逆方向の羽田空港に向かったのは、ただそれだけの理由である。しかし、自己満足ながら小さな達成感は得られた… 翌12月9日、投宿していたニューオータニ神戸ハーバーランドを遅めに出発して、高速神戸駅から阪神競馬場に向かった。阪神競馬場は、この開催から外回りコースが新設されて、晴れてリニューアルオープンを果たした。右回りでは京都競馬場を抜いて、日本で一番大きな競馬場になった訳である。そして今日は伝統の重賞「鳴尾記念」が開かれる。幸運にもキャンセル待ちでB指定席が取れたので、一日ゆっくり過ごそうと思う。 まずは第4レースの新馬戦からスタート。首尾よく3連複の4,830円を的中させて黒字スタートできた。1レース消化しただけで、すぐに昼休みになったが、指定席に得体の知れないヒーロー達が現れて「何事か」と思った。この人達は、阪神競馬場リニューアルのイベントで、10時までに来場した人から抽選で3万円を配っていたということを知り、もう少し早起きしていれば私も恩恵に浴していたかもしれない。「早起きは三文の得」とはよくいったものである。 |
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神戸空港に初めて降り立ち「タイトル防衛」 |
神戸駅南側のニューオータニ神戸に宿泊 |
午後の最初のレースも新馬戦。来春の牝馬クラシックでも活躍しそうな素質馬「ニシノフジムスメ」を軸にした3連複を仕留めて2レース連続の的中。なかなか調子がいい。しかし調子に乗っていい気になりすぎたのが悪かったのか、第6レースはハズレ。第7レースもガミって、瞬く間に黒字を食いつぶした(下表参照)。
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外回りコースが新設され広々とした阪神競馬場 |
B指定席に突如現れた得体の知れぬヒーロー達 |
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三木ホースランドパークJSのスタート |
左回りで最初の障害を越えていく各馬 |
ダートコース内側の障害コース |
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勝負どころの襷コースに一団で進入 |
襷コースの出口で本来の右回りに戻る |
ダートコースを横切り最後の直線へ |
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最後の障害を越えればゴールに一直線 |
第8レースからは特別戦。気を引き締めてかからねばならない。そして今度のレースは、テレビ中継よりも生で観た方が数倍おもしろい障害戦である。「三木ホースランドパークジャンプステークス」という長ったらしいオープン特別で、襷がけコースを使う3900bの長丁場である。出走馬12頭のうち7頭ほどが連対候補という混戦で、その内訳は未勝利を勝ち上がったばかりの馬と、オープン特別で掲示板レベルの馬が半々だった。7頭ボックスの馬連21点買いでは、またガミりそうである。私は一計を案じ、上がり馬とオープン常連組を襷がけにして12点買いに抑えた。 レースは本来と逆回りの左回りでスタートし、最初の障害を越えてすぐにダートコース内側の障害コースに入る。1周半回ったところで襷コースに入り、今度は右回りで1周し、ダートコースを横切って芝コースの最後の直線の攻防ということになった。なにせ複雑な買い方をしていたため、ゴール直後は自分の持っていた馬券が的中していたかどうか分からなかったが、とにかく馬連4,320円の中穴をゲットし、収支の上ではこの日の頂点まで登りつめた。 この後は肝心の阪神競馬場でのレースが全く当たらなくなって、鳴尾記念終了の時点で3,230円の赤字。こうなってくると伸るか反るかの買い目になってくる。中山、阪神の最終レースでそれぞれ単勝1点勝負をし、なんとか3,490円の黒字にしたところでタイムアップ。充実感とともに阪神競馬場をあとにした。 |
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<完> |