信 玄 公 生 誕 五 百 年
夏の富士山を背景に愛車CB125T

ホンダCB125Tというバイクに乗り出してから、今年で21年になる。今年に入ってから1か月かけて悪いところを修理し、ふたたび泊まりでツーリングに行ける状態になった。というわけで、2000年8月の紀伊半島一周のツーリング以来21年ぶりに泊りのツーリングに出掛けた。

梅雨明け十日という言葉がある。梅雨明け後の10日間は晴天が続くという、昔からの言い伝えである。せっかくのツーリングに雨が降るのはいやなので、梅雨明け直後のこの時期を待って予定を入れた。2021年7月21日午前7時20分、自宅をバイクで出発した。

この日は4連休前の最後の平日で、通勤する車も多く、朝のうちは運転に骨が折れた。また125ccのいわゆる原付二種というバイクなので、自動車専用道路を走れないのもネックだった。具体的には国道1号の藤枝バイパス、静清バイパスの唐瀬〜八坂間、それに国道139号の富士宮道路も自動車専用道路の区間があり、いちいち迂回を強いられた。ただでさえクルマよりバイクの方が運転に数倍疲れるのに、余分なところで遠回りを強いられるのは疲れを倍増させた。


昼食は丸源ラーメンの肉そば


この旅の目的地・武田神社


国道52号 静岡・山梨県境

それでも休み休みながら距離をかせぎ、12時前には甲府盆地に到着した。この日の甲府の最高気温は36.7度。涼しい朝霧高原から降りてきたので余計に暑さを感じた。

昼食後、このツーリングの目的地である武田神社と信玄ミュージアムを訪れた。武田信玄が生まれたのは1521年11月3日で、今年でちょうど500年になる。甲府をはじめとした山梨県内各地で、武田信玄公生誕500年を記念した企画が展開されている。1988年の大河ドラマ「武田信玄」を見て以来、戦国武将の中で私が最も好きなのが武田信玄である。浜松人なら徳川家康を押せよという声も聞こえそうだが、私は家康の腹黒さがどうにも好きになれず、その家康を三方ヶ原で破った信玄を尊敬している。戦国最強の武将だと私は思っている。

その信玄の居城だった武田神社をすみずみまで見て回り、早くも帰途に就いた。帰りは学生時代に何度も往復した国道52号線を走る。既に家から200キロも走っており、疲労も限界を迎えている。特におケツが痛くてシートに座っていられない。ロングツーリングでは学生時代からおケツが痛かったが、半日くらいでこんな状態になるとは、私もヤキが回ったものである。


信玄ミュージアムにて愛車と筆者


猛暑日を記録した甲府近郊・道の駅富士川


今回の泊りがけのツーリングを11分少々の動画に編集。ご覧あれ・・・


クア・アンド・ホテル駿河健康ランド宿泊


バイ・シズオカで実質3,000円で泊まった


8階のオーシャンビューの部屋だった


朝4時ごろの駿河湾と富士山


生ビールと赤ワインを注文


平日限定の生中カルビ定食セット


ひとり焼肉でも大満足だった


対岸の伊豆半島から日が昇る

ほうほうの体で国道52号を南下し、午後4時すぎに今夜の宿である「クア・アンド・ホテル 駿河健康ランド」に到着した。甲府に行ったのだから山梨県内で宿泊すればよさそうなものだが、現在「バイ・シズオカ」キャンペーンが実施されており、静岡県内で泊まればかなりお得になる。1万円分の宿泊クーポンが5千円で購入でき、なおかつ2千円分の地域クーポンも付いてくる。すなわち実質7千円引きで宿に泊まれるのである。今回、1泊2食付きで10,150円で泊まっているが、実際は3,150円で泊まっていることになるので、使わないと損である。部屋の方はシングルルームだが、オーシャンビューで大満足だった。機会があれば、また泊まりたいほどである。

さて夕食の方は和洋中とある館内の店から選べ、合計3千円までは宿泊代に含まれているというシステム。私は焼き肉を選んだが、平日限定の「生中カルビ定食セット」が1,900円と安くそれを頼んだ。猛暑の中を300キロ近く走っていたので、さすがに生ビールのひとくちめの味は格別だった。赤ワインのボトルも頼み、大いに酔っぱらったことである(これも地域クーポンで払える範囲内だった)。

翌朝は日の出前からごそごそと起きだし、夜明け前の駿河湾と富士山などを撮影した。いつか年賀状の画像としたい駿河湾の日の出の様子も撮影できて、ここに泊まった甲斐があった。朝食後、朝7時40分に浜松に向けてホテルを出発。今日も晴れて暑くなりそうである・・・。
<終>

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