暴風雪から逃げる冬旅


E6系のグリーン車は初体験


今年の1月はシベリアの高気圧の勢力が強く、たびたび日本海側では暴風雪に見舞われている。特に羽越本線の山形・秋田県境付近は風雪が強くなる傾向があり、新潟と秋田を結ぶ特急いなほ号はほぼ毎日といっていいほど酒田以北が運休となっている。今回「大人の休日俱楽部パス」グリーン車用を購入した動機が、そのいなほ号に連結されている豪華グリーン車に乗車するためなので旅に出る前は大いに気をもんだ。週間天気予報を一日何回もチェックし一喜一憂していたほどである。日程の方は1月19日と20日を予定していたが、どうやら20日は秋田沿岸が暴風雪となる予報。当初2日目に新潟→秋田間で乗車予定だったいなほ号を急遽1日目の秋田→新潟間で乗車することにし、旅程を大幅に組み替えた。果たして無事に豪華グリーン車にありつけるかが今回の旅の焦点である。

旅行当日の朝、JR東日本の運行状況をチェックすると特急いなほ号は無事に運行されるようでホッとした。浜松から「ぷらっとこだま」を利用して東京に出て、改札の外の券売機でおときゅうパスと指定券類を発券。もうあとには引けないと身が引き締まる思いだった。東京を9時08分に発車するこまち9号でグリーン車の旅が始まった。E6系のグリーン車に乗るのは人生初である。

田沢湖線に入って雪が深まるものの、それをものともせずに5分程度の遅れで秋田に到着。ここから今回の旅のもうひとつの目的である男鹿線の旅が始まる。ACCUMと呼ばれる蓄電池駆動電車EV-E801系に乗るのも人生初なので、果たして非電化区間を走る電車がどんなものなのかが楽しみである。

秋田駅を13時46分に発車した列車は、まずは電化されている奥羽北線を追分まで行く。ここまではパンタグラフを上げて普通の電車のように走る。追分駅での停車中にパンタグラフを格納してここからは車内に積んだバッテリーの電気だけで運行する。とはいえ車内にいれば普通の電車の音がするだけで、電化区間も非電化区間もなんら変わりがない。かつて気動車がエンジンを唸らせて走っていた男鹿線が非電化のまま電車が行き来するようになるとは不思議な気分だった。秋田駅から1時間ほどで男鹿駅に到着し、バッテリー電車乗車の人生初体験は終了した。


小雪舞う男鹿駅にたたずむACCUM


房総特急わかしお車内でシウマイ弁当


ある意味最果ての男鹿駅駅舎

男鹿駅のホームで線路の上を見ると、パンタグラフの上にだけ剛体架線があり、折り返しの時間の間にバッテリーに充電するらしい。ひとしきり充電の様子を眺めたあと男鹿駅の向かいにある道の駅おがで時間をつぶした。雪が降らず暖かい日だったなら男鹿の街歩きを楽しむこともできたが、この天気ではこれが精一杯だった。男鹿駅に戻り往路と同じ列車で秋田駅に戻った。

秋田からはこの旅一番のお楽しみである豪華グリーン車の旅。16時48分に秋田駅を発車し4時間近くゆったりと呑みテツを楽しんだ。車内の様子は左の画像からYouTubeでご覧あれ。さて気になる特急いなほ号の運行状況であるが、旅行前日は運休、翌日以降も暴風雪のため運休となっていて奇跡的にこの日だけ正常に運行されたようである。おまけに秋田新幹線まで運休で秋田は陸の孤島となっていた。まぁとにかく真冬に庄内地方や秋田南部沿岸地方に行く旅の計画は立てない方が良いというのが今回の教訓である。

新潟の宿はいつものANAクラウンプラザホテル新潟。21時前にチェックインし、朝6時過ぎにチェックアウトしたのでゆっくりできなかったが、相変わらずいいホテルだった。

翌朝は6時41分発車の上越新幹線とき302号で豪雪地帯を抜け出し、東京駅を10時ちょうどの特急わかしお5号で房総半島一周の旅を満喫した。これらの車窓動画は私のYouTubeチャンネルでおいおいアップされていくので興味があればどうぞ。

房総半島一周を終えて千葉駅を15時20分に発車する特急成田エクスプレス30号で大船まで乗り通した。本当は君津から乗車した総武快速線横須賀線直通快速の方が大船に早く着くのだが、グリーン車用のおときゅうパスを持っているので、あえてこちらに乗り換えた。N'EXのグリーン車は革張りシートの豪華版で、やっぱりこちらに乗り換えて正解だった。


在来線屈指の豪華グリーン車で4時間ほどの旅を優雅に楽しんだ

<終>

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