
神戸のすきやきとステーキ弁当
坂出を散策しようと思い、ここで2時間余り時間を空けておいた。まずは腹ごしらえ。香川県に来たのなら本場の讃岐うどんを食べようと思い、駅から徒歩圏内の「いきいきうどん坂出店」に入店。セルフスタイルのよくあるうどん屋で、かけうどん2玉と野菜かき揚げ、そして鶏丼を注文して850円だった。味の方も申し分なく本場の讃岐うどんを堪能した。店内の様子の動画も後日アップする予定なのでYouTube「かとにゃんチャンネル」でどうぞ。
坂出駅から徒歩圏内にはこれといった史跡が見つからず、駅に舞い戻った。せっかく乗り放題のきっぷを持っているので、かつての四国の玄関口だった高松に行こうと思い、快速マリンライナーのグリーン車に乗車。わずか15分の旅路だったが2階からの眺めを楽しんだ。
高松駅前の喫煙所に寄っただけですぐに駅に舞い戻り、特急いしづち9号の指定席に乗車。この列車は宇多津駅で岡山駅から来た特急しおかぜ9号を連結する。そちらの列車のグリーン車を予約しているので、列車を降りずとも乗り換えできるので都合がいいのである。
しおかぜ9号は30年選手の8000系アンパンマン列車で運行。新しい8600系と比べるとコンセントが無いなど設備面で劣るが、グリーン車のシートはリニューアルされており新型と比べても遜色ない。松山までの2時間を四国山地の石鎚山などの山並みを見ながら過ごした。
松山駅で特急宇和海17号に乗り換え。松山駅が高架化する前は同じホームを前後に移動するパターンだったが、新装後は対面の列車に乗り換える形となり歩く距離が短くなった。電車から気動車に乗り継いだが、こちらもアンパンマン列車。強力なN2000系のエンジンは線形の良い伊予市~内子間では120キロでぶっ飛ばし、八幡浜~卯之町間の勾配区間ではぐいぐい登って小気味いい。終点の宇和島には16時03分に到着した。
宇和島では1時間ちょっと時間を取っているのでプチ散歩をする。宇和島城に登るとカツカツになってしまうので、駅から数分の龍光院に登って、そこからお城を眺めることにした。冬の日は短く、既に夕暮れとなった宇和島城を眺めて駅に戻った。
宇和島からは久々に予土線に乗車。それも念願の鉄道ホビートレインに初乗車ということで楽しみである。17時27分発車ということで下校時刻にぶつかりヒヤヒヤしていたが、幸いにも高校は半日授業らしくそれほどの混雑は無かった。楽しみにしていた0系新幹線の転換クロスシートに始発から終点まで乗り通すことができて、なぜか高校の修学旅行を思い出した。車内の方は、県境を越えて高知県に入ると乗客は私ひとりだけになった。まだ19時前後なのに深夜の雰囲気。沿線に灯りも少なく夜行列車に乗っているようだった。こちらも後日「かとにゃんチャンネル」でアップ予定。
窪川から中村までは特急あしずり11号の自由席で移動し、中村市内のホテルココモに21時過ぎに投宿。翌朝は中村駅を6時08分に発車する特急あしずり2号に乗車する。中村駅を発車する列車の中でこの列車だけがグリーン車を連結しているので、早起きしてでもこれに乗りたかったのである。
中村から窪川までは土佐くろしお鉄道四万十くろしおラインを走る。中村では真っ暗だった車窓も徐々に白み始める。濃紺からオレンジに変わるグラデーションの空を眺めると「冬の早朝の列車もいいものだ」と思う。高知駅でホームの対面に停まっていた特急南風6号に乗り換え。この列車でいよいよ四国とお別れとなるが、車窓の様子はYouTubuにアップ予定なのでそちらでどうぞ。
バースデイきっぷの出口の児島駅で特急から快速に乗り継いだが、まだ朝の10時台。岡山から浜松まで乗り換えなしのひかりで帰るのもいいが、せっかく株主乗車券があるので近鉄と名鉄を利用することにした。近鉄アーバンライナーのデラックスシートで、四国豪遊の余韻を噛み締める。車内で食べた淡路屋の「神戸のすきやきとステーキ弁当」が美味かった。 |