珊 瑚 礁 の 海 |
![]() 富士山静岡空港は土砂降り |
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2022年9月に宿泊して以来、毎年訪れているベストウェスタン沖縄幸喜ビーチ。今回でかれこれ4度目の滞在である。珊瑚礁のビーチがバルコニーから眺められる、1人で泊まれるホテルで1泊1万5千円以内という条件ではこのホテル以外に見つからないので、結局「沖縄の別荘」のように利用している。今回も15時のチェックインから11時のチェックアウトまで満喫しようと予定していたが、現地の週間予報では当日が雨とのこと。これでは早く着いても意味がないので急遽、中部空港8時台出発のJTA便から静岡空港を昼過ぎ出発のANA便に予約を取り直した。いずれも特典航空券の予約なのでこういう芸当ができたが、早割りで予約していたらキャンセル料を払わないといけなくなり、こんな変更はできなかっただろう。ついでにANAのアップグレードポイントでプレミアムクラスに変更し、雨の旅立ちではあったが心はうきうきとしていた。 | ||
![]() 日没の時刻にようやく沖縄の別荘に到着 |
![]() 本部半島先端のオリオンホテルの海景色 |
離陸時に土砂降りの雨ということは、上空もなかなか気流が安定しないということで、せっかくアップグレードしたのに食事の時間が遅れてやきもきした。フライトマップで四国沖に差し掛かった頃ようやくシートベルトランプが消えた。那覇空港への着陸態勢に入るまで残り1時間少々なので、食事の時間も慌ただしかった。まずスーパードライと赤ワインをオーダーし、食事をたいらげた。続いて持ち込んだ‘かわきもの’のつまみで、芋焼酎の水割り2杯とハイボールを飲んだ。時間が少ないなかでノルマのアルコール5杯をオーダーしたので那覇空港に到着した時にはかなり酔っぱらっていた。 那覇空港からは沖縄バスの120系統に乗車して幸喜を目指す。いったん乗ってしまえばホテルの目の前まで運んでくれるので楽である。下道経由のバスに遅れも含めて2時間半ほどの乗車だったが、車内でも水筒に入ったウィスキーの水割りをちびりちびりと飲んでいた。那覇空港を発車した時には雨模様であったが、ブセナテラスを通過するころには日が差してきていい感じ。18時半ころ幸喜バス停に到着。運賃は2,020円だった。 さて1年ぶりのベストウェスタン沖縄幸喜ビーチ。到着した時にちょうど太陽が沈みつつあり、チェックインもそこそこにロビー裏側のビーチに急いだ。ブセナテラスの丘に夕日が差し掛かるところで、この瞬間を見られただけでもここまで来た甲斐があったというものだ。 翌日は予定より少し早めの10時前にチェックアウト。その直前の自室のバルコニーからの眺めが秀逸だった。空は晴れ上がり、沖は濃い青色、ビーチ側はエメラルドグリーンの珊瑚礁の海が広がる。時折ジェットスキーが海を走り、白い波しぶきを引いている。4月中旬というのに夏の海である。こんな眺めに後ろ髪を引かれながらホテルを後にして路線バスに乗り込んだ。 名護バスターミナルで10時30分発の本部半島線今帰仁回りのバスに乗り継いだ。待ち合わせは10分とグッドタイミング。本部半島付け根の緩い山越えを終えるとバスはしばらく浜辺を走る。このあと今帰仁村役場で降りて、やんばる急行に乗り換える予定だったが、1時間以上待つのがかったるい。それなら117系統の美ら海直行高速バスに乗ったほうがいいのではと思い始めた。やんばる急行に乗ってしまうと今日の宿泊地である沖縄南インターに停車しないので、一つ手前の池武当でもう一度乗り継ぎが発生するのも面倒だった。すぐにネットを駆使して今後の予定を練り直す。今帰仁村から本部町に入ったあたりの備瀬入口で降りると、117系統のバスの始発であるオリオンホテルモトブ・ビーチ&スパがすぐ近くで歩けそうである。料金は高くなるが楽になる方を選択。今帰仁で降りずにそのままバスを乗り続けた。 オリオンホテルモトブは素晴らしい景観だった。太陽が最も高く照らす時間だったためもあるが、海の色のグラデーションが素晴らしく目を見張った。泊まるとなればきっと目の玉が飛び出るような料金を請求されるのだろうなと思うが、いつか泊まってみたいホテルである。 さてそのオリオンホテルから高速バスに乗車し1時間半で沖縄南インターバス停に到着。今夜の宿のレフ沖縄アリーナbyベッセルホテルズは、このバス停から徒歩数分である。もともと15時過ぎにチェックインする予定が13時半にホテルに到着してしまったので、おそるおそるフロントのお姉さんにお伺いを立てると、もう部屋に入ってもOKとのこと。このご恩をお返しするべく最上階のプール付きバーで14時のオープンから延々と飲みまくったことである。ちなみに屋上にあるプールはインフィニティ風でホテルのプールとしては穴場かもしれない。 大浴場に浸かり翌朝は沖縄料理をふんだんに使った朝食バイキングも食べて満足度が高いホテルだった。ただし沖縄に来る理由を考えると海辺でないのが致命的である。高速バスのバス停も徒歩圏内なので交通的には便利なのだけどね。 最終日は早めにチェックアウトし、8時過ぎの高速バスで那覇空港へ。この日に搭乗予定のANA1264便が条件付き運航となっているとのことで、早めに空港に行きたかったのである。なんでも静岡空港が強風で着陸できない可能性があり、中部空港か羽田空港に目的地変更の場合があるようである。出発直前にとりあえず運航することが決まり、あとは運次第。定刻通り那覇空港を出発した。 この便は天候のため不思議なルートを飛び、かなり南側から静岡空港にアプローチしていた。石廊崎上空で360度回転し相模湾に出た。その後反転し伊豆半島と駿河湾を横断。いよいよ着陸態勢へ。機中では着陸復行の可能性もあると機長がアナウンスしていたが、向かい風の中で無事に富士山静岡空港に一回で着陸した。そんなわけで心配事もあったが最後は大団円で終わった旅だった。 |
私が沖縄の別荘と呼んでいるベストウェスタン沖縄幸喜ビーチのバルコニーからお届け |
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![]() レフ沖縄アリーナbyベッセルホテルズ |
![]() 最上階のプール付きバーのひととき |
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恒例の朝食バイキング動画に部屋紹介やバーの様子も盛り込んだ |
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<終> |