ここを沖縄の別荘とする


セントレアからB738で沖縄へ

沖縄旅行は2018年5月以来4年ぶりとなった。間隔がずいぶんと開いてしまった。この間、もちろん沖縄旅行は何度となく計画していた。2020年3月にムーンビーチに行こうとした時は、ちょうどコロナウィルスで学校が閉鎖措置となった時と重なり、行く気マンマンだったが自重。次に万座ビーチリゾートに行こうとした今年の2月は、やはり第6波が襲い蔓延防止措置が発出されたりで岡山に変更することになった。

というわけで今回は3度目の正直。しかしながら9月の沖縄は台風シーズン。台風を避けられれば、この時期の沖縄は十分に海水浴が楽しめるが、台風銀座の時期であるので、計画を立てた数か月前からこのことを危惧していた。案の定、旅が近づいてくると台風12号が発生し、ちょうど旅の日程にかぶりそうな気配。毎日毎日「JTWC」のサイトを見ながらやきもきしていた。「これは二度あることは三度あるだな」と己の不幸を呪っていたが、旅行直前になってどうやら台風は石垣島の方向に向かう様子。数百キロ東にある沖縄本島へは飛行機が飛びそうな気配に。そこでようやく安堵した。


NGO→OKAをボーイング737-800で結ぶANA303便の機内の模様を動画に


沖縄にも高速路線バスあるよ~

できることなら滞在する3日間のうち、どこかで晴れて欲しい…そんな願いは那覇空港に着いた途端に叶った。空港に着くと沖縄独特のムッとくる湿気、そして暑さ。浜松とは違う角度から太陽光線が降り注いでいた。この暑さの中、2時間半以上かけて下道の路線バスに乗るのは辛いと判断。同じ名護バスターミナル行きでも111系統の高速バス乗車に予定変更。11時25分発のバスに乗った。いわゆる観光バスタイプの車両で、一番後ろに座るとリクライニングシートを思う存分倒せて快適だった。13時過ぎに名護市に入って最初のバス停である世冨慶(よふけ)バス停で下車。運賃はちょっと余計にかかったが満足だった。

反対側のバス停に移動して、今度は那覇空港行きの路線バス120系統に乗車。こちらは普通のノンステップバスで、ホテルのある幸喜まで少し戻る形になる。東シナ海を右手に見ながら約10分。目的地である幸喜に到着した。さすがに10分の乗車ならどうということもないが、これを2時間半以上乗るとなればお尻が痛くなりそうだ。


ステーキランチのスープ


サーロイン180gのランチで満足


ベストウェスタン沖縄幸喜ビーチ

今夜から連泊するベストウェウタン沖縄幸喜ビーチとは道を挟んで、はす向かいにあるレストランコロンバン。おあつらえむきにバス停の目の前に建っていたので昼食をそこで取ることに。食後のアイスコーヒー付きサーロインステーキランチが1,700円ちょっととお手頃。ホテルのチェックイン時刻は15時なので、それまでの時間つぶしでまったりしたい。料理の方は久々のステーキだったので殊の外満足した。チェックイン時刻が近づいたのでコロンバンを出て向かいのベストウェウスタン沖縄幸喜ビーチへ。時間が少し早かったがチェックインを受け入れてくれて、15時前に最上階の「エグセクティブツイン」の部屋に入った。望み通りビーチを見下ろすオーシャンビューの部屋だった。


レストランコロンバンより宿泊ホテルを望む


ホテルのはす向かいのレストランコロンバン


沖縄県のバスでは珍しく高速を走る111系統。観光バスタイプで運行
(同区間を下道で結ぶ120系統の動画はこちら



ベストウェスタン沖縄幸喜ビーチの最上階からの眺めを朝から晩まで定点観測

この日は夕刻に1階のファミリーマートに買い出しに出掛けたが、それ以外は部屋に引きこもった。初日は雲も多く、翌日の午前中が晴れるということで、ビーチに出るのは明朝ということにした。というわけで、あとは延々と部屋呑みをするだけ。リゾートホテルの最上階に連泊をしたかった理由を泊まっている間ずっと考えていたが、たぶんテレビを見ながら昼間から酔っぱらって、ときどき横に見える海を見たかったんだと分かった。海が見えなくてもよければ自分の家でも十分できることだが、右を向けばどどーんと東シナ海の珊瑚礁の海が見えるというのが贅沢だった。

翌朝は、がっつりホテルの朝食バイキングを食べた後、間をおかずにホテルの目の前のビーチへ。台風の影響があるのか波が高く、海に入っても怖くて沖の方まで行く気がしなかったが、それでも十分楽しかった。これからの人生で、あとどれだけ海に入ることがあるだろうかと我に返ることもあったが、南の島の太陽がそんな現実を忘れさせてくれた。2日目の午後は雨が降るかもしれないとの予報で、それもあって午前中のうちにビーチから撤収したが、結局夕方まで終始青空が見えていた。まぁチラ見するだけの海だが、それでも晴れていた方が嬉しい。


ホテルのバイキング朝食 動画

那覇空港行きリムジンバスの前面展望動画。まるで高級リゾートホテルめぐり


往路と同じB738で沖縄を離れる

2日目の午前中に海から戻ってきて以来、ファミマで買い込んだ食料と朝食バイキングで食いつなぎ、最終日の朝8時にチェックアウト。ベストウェウタン沖縄幸喜ビーチはプールこそないが、良質のビーチの目の前で全室オーシャンビュー。今回のように高層階のいい部屋でなくても十分で、ひとりで泊まっても平日なら朝食付き1泊12,000円弱とお手頃である。1階に24時間営業のファミリーマートがあるので、何連泊して部屋に引きこもっても酒と肴の心配をしなくてもいいのがポイントである。さらに共用スペースに無料で使える電子レンジがあるので、冷凍食品もOK。というわけで「ここを沖縄の別荘とする」。

追伸:帰りの空港リムジンバスはザ・リッツカールトン沖縄を皮切りに、部屋から見えていたザ・ブセナテラスビーチリゾート、そしてハレクラニ沖縄、ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄、ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾートなどを経由し、まるで高級リゾートホテルの見本市のようでため息が出るほどだった。

<終>

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